内容説明
“生きにくい”社会を見直し、展望を拓いた実践的な入門書。現代社会の諸問題をともに考えるために分かりやすく整理・提言した初学者向けの現代社会論。
目次
第1部 福祉社会への思索
第2部 こころと福祉
第3部 子どもと家族
第4部 障害のある人と地域・社会
第5部 社会保障制度と高齢社会
第6部 福祉と人間
著者等紹介
相島宏[アイジマヒロシ]
昭和20年11月、茨城県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。中国仏教美術史専攻。現在、国立国会図書館司書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
徳永哲也[トクナガテツヤ]
1959年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。長野大学教授
亀口公一[カメグチコウイチ]
1950年生まれ。京都教育大学教育学科卒業。心理学専攻。身体障害者・知的障害者通所授産施設乙訓若竹苑苑長
杉山崇[スギヤマタカシ]
1970年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。心理学専攻。山梨英和大学専任講師
竹村洋介[タケムラヨウスケ]
1958年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。社会学専攻。近畿大学非常勤講師
馬嶋裕[マジマヒロシ]
1968年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。博士(文学)。大阪産業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
3
少子高齢化やグローバリズム、新自由主義的政策による格差の拡大に伴い、福祉をいかに充実させるかということが、今緊急の 課題であることは間違いないだろう。そしてまた、その福祉という概念自体が、従来のような弱者への施しといった概念から、基本的人権の保障、社会的幸福のための必要施策と考えられなければならないということがよく理解できる内容であった。一方で、それを是とすることが、人間の倫理の発展によるものというわけではなく、社会情勢の変化によるものにすぎないということも感じられた。→(2)2018/07/21