内容説明
フィールドで見つめたトドやアザラシ、オットセイの姿と、調査行で得た貴重な体験や発見、裏話を公開。さらに、目指すべき保全のあり方を提言。多様な海の仲間たちのDVD付き。
目次
第1部 鰭脚類の調査・研究(三陸沖のオットセイ調査;オットセイ・ルッカリーでの社会生態調査;千島列島のトド調査;官僚組織が研究をダメにする)
第2部 人と鰭脚類の関係(オットセイ保護条約の成立と消滅;オットセイの資源管理―米・加・ソのオットセイ研究;食害とは何だろうか)
第3部 鰭脚類と共存する未来へ(保護の模索―ゼニガタアザラシの場合;知床半島の世界自然遺産指定―トドの場合;鰭脚類との共存をめざして)
対談 トドと海の話
著者等紹介
和田一雄[ワダカズオ]
1932年札幌生まれ。1956年、北海道大学獣医学部卒業、1964年、京都大学理学研究科博士課程単位取得退学。京都大学理学博士。1964年大阪大学医学部助手、1965年から1970年まで水産庁東海区・東北区水産研究所の農林技官としてオットセイの研究・調査を行う。その後、京都大学霊長類研究所(1970‐1990年)と東京農工大学(1990‐1996年)でニホンザル、アカゲザル、チベットモンキー、キンシコウなど霊長類を、また、ゼニガタアザラシやトドなど鰭脚類の研究・調査を行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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