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出版社内容情報
炎上、不謹慎狩り、不倫叩き、ハラスメント…
世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、
脳の構造が引き起こしていた!
人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。
この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、
決して人を許せないようになってしまいます。
著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼んでいます。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。
他人の過ちを糾弾し、ひとときの快楽を得られたとしても、日々誰かの言動にイライラし、必要以上の怒りや憎しみを感じながら生きるのは、苦しいことです。
本書では、「人を許せない」という感情がどのように生まれるのか、その発露の仕組みを脳科学の観点から解き明かしていきます。
「なぜ私は、私の脳は、許せないと思ってしまうのか」を知ることにより、自分や自分と異なる他者を理解し、心穏やかに生きるヒントを探っていきます。
内容説明
世の中に渦巻く「許せない」感情は、なぜ生まれるのか?歪んだ正義感の裏に潜む、驚くべき脳の構造に迫る!
目次
第1章 ネット時代の「正義」―他人をつるし上げる悦び(SNSが隠れていた争いを「見える化」した;著名人にとってSNSは諸刃の剣 ほか)
第2章 日本社会の特殊性と「正義」の関係(愚かさの基準は国によって異なる;日本は「優秀な愚か者」の国 ほか)
第3章 なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか(人間の脳は、対立するようにできている;人は、なぜいとも簡単に他人を憎むのか ほか)
第4章 「正義中毒」から自分を解放する(「許せない」をコントロールし、穏やかに生きるには;「なぜ、許せないのか?」を客観的に考える ほか)
著者等紹介
中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。