内容説明
私とは、時間とは、空間とは、そして生きるとは何か。これらの謎は古来より哲学者が何千年ものあいだ挑んできた、根源的な謎である。しかし、近代科学の登場とそれに続く科学革命(進化論、相対論、量子論、分子生物学、場の量子論など)により、時間、空間、生命についてのわれわれの常識は覆された。科学的思考で、いまいちどこの根源的な謎に挑む。
目次
第1章 ミンコフスキー時空を読む(虚数iの発見;ミンコフスキー時空;ピタゴラスの定理と時空長;時空長の計算;縮退した時空;ヒッグス場と時空;進行波と後退波;非局所性の問題;夢と時空;費因果領域に隠れていく未来)
第2章 主体的意思としての生命―動物について(主観の科学的記述の困難さ;ツバメの歓喜;進化の階層;言語は主体的医師の担い手たりうるか;自己意識の進化と大脳のモジュール群;自己意識は主体的意思の担い手たりうるか;すべての動物は主体的意思をもつ;快・不快を基準に行為する主体的意思)
第3章 主体的意思としての生命―バクテリアについて(生命の歴史的階層性;五つの王国;生命の代表としてのバクテリア;自然選択と自由経済;プログラムされた死;植物の主体的意思について;主体的意思と快・不快)
第4章 非平衡熱力学系と主体的意思(熱力学;平衡系とエントロピー増大の法則;オンサーガーの相反定理;非平衡熱力学系;生命は主体的意思を持つ非平衡熱力学系である;生命誕生の困難さと必然性;散逸構造・複雑系・オートポイエーシス;複雑系システムから主体的意思へ)
第5章 主体的生命原理と創造的宇宙(有時―道元の悟り;グラディエント・ベクトルとしての主体的意思;ミンコフスキー時空の時間軸に沿った「動き」;三すくみのジレンマ;最少作用の原理と経路積分;最大傾斜の原理;主体的な生命原理と自由意思宇宙の創造)
著者等紹介
橋元淳一郎[ハシモトジュンイチロウ]
1947年大阪生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学研究科修士課程修了。SF作家・相愛大学人文学部教授。日本SF作家クラブ・日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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galoisbaobab
たっくん
kaki
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あっちゃんのパパ