内容説明
現場で誰もが経験している担当ケースの停滞…クライアントにも支援者にも見えなくなったゴールを、一体どうやって見つければいいのか?経験と知恵を重ねたプロカウンセラーは答える―「たゆまぬトレーニングで身につけたテクニックだけが、目標の設定と達成を約束する」。4つの基本スキル(傾聴、感化スキル、見立て、目標設定)と4つの実践スキル(対人関係アセスメント、指示、情動調整、自我強化)が、一時停止したケースの突破口を開き、クライアントと支援者を共にゴールへ導いてゆく。磨き抜かれたスキルをたずさえて、心理・医療・福祉の現場ではたらくプロフェッショナルのための実践スキルガイド。
目次
第1部 基礎編(対人支援スキルを定義する―7つの周辺要素;支援関係を構築する―傾聴スキル;支援関係を促進させる―感化スキル/非定型スキル;クライアントの問題を定義する―見立てのスキル;支援目標を設定する―疾病利得/準備レベルのアセスメント)
第2部 実践編(対人関係を評価する―3種類の対人関係アセスメントスキル;指示を与える―直接指示・間接指示・メタファー;不快な感情を緩和する―情動調整;健全な自己イメージを確立する―自我強化スキル;プロカウンセラーが教える対人支援術―私家版覚え書き8箇条)
著者等紹介
大谷彰[オオタニアキラ]
大阪市生まれ。上智大学外国語学部英語科を卒業し、ウェスト・バージニア大学大学院にてカウンセリング心理学を修める(教育学博士)。ジョンズ・ホプキンス大学大学院准教授、メリーランド大学カウンセリングセンター・シニアサイコロジストを経て、2008年よりメリーランド州都アナポリスにあるSpectrum Behavioral Healthのサイコロジストとして現在に至る。この間メリーランド州臨床心理士委員会副議長、米国臨床催眠学会常任理事、関西学院大学客員教授などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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