内容説明
先進国の停滞と新興諸国の著しい台頭は世界を不安定なものとしている。本書は、これまでにない経済、政治、サイバーからなる空間に複雑に横たわる危機の構造を読み解き、多様な利害を調整するため、シミュレーションなど新しい手法を用いたグローバル公共財学を掲げる。世界と日本の国際秩序形成の戦略を考えるための必読書。
目次
グローバル公共財学のすすめ
第1部 グローバルな諸問題(政治空間の諸問題;経済空間の諸問題;サイバー空間の問題)
第2部 グローバル公共財学のための理論的視座(経済学からの接近;国際政治学からの接近;セキュリティ学からの接近;シミュレーション学からの接近)
第3部 日本及び国際社会の政策対応を考える(グローバルな危機と政策―世界の対応;日本の対応―経済学の視点;グローバルな危機の政治的側面;東アジアの安全保障と日本の対応)
著者等紹介
吉田和男[ヨシダカズオ]
1971年京都大学経済学部卒業。大蔵省(現:財務省)を経て、大阪大学経済学部助教授、京都大学経済学部教授、京都大学経営管理大学院院長。現在、京都産業大学経済学部教授、京都大学名誉教授
藤本茂[フジモトシゲル]
1999年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。鈴鹿国際大学国際学部専任講師を経て、防衛大学校公共政策学科准教授、一般財団法人平和・安全保障研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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