内容説明
太古の恐竜、史上最大の動物クジラ、動物を凌駕するスケールの巨木―この世の巨大な動物や植物は壮大なスケールでわたしたちを圧倒し、限りない空想をかき立てる。人間が何の気なしに跨ぐ水たまりも、何千匹もの微生物にとっては全世界であるように、生物のサイズは世界とのかかわりを決める重要な要素だ。しかしなぜ、動物によって大きさは決まっているのか。なぜ、ゾウのように大きな昆虫や、金魚のように小さなクジラはいないのか…。これらの質問に、この本の著者である生物学者のグレイム・D・ラクストンは豊富なイラストを交えて答える。酸素濃度の低下が昆虫のサイズを制限するメカニズム、本来小さな動物の体が孤立した島では大きく進化する仕組み、その他大型の蝶から巨大イカまで、多彩な生物群の実例を通じて、巨大生物たちの知られざる生態やかれらの関係性を解説する。
目次
第1章 巨体のもたらすもの
第2章 恐竜
第3章 大型哺乳類
第4章 大洋の巨大生物
第5章 空を飛ぶ巨大生物
第6章 大型昆虫
第7章 巨大な無脊椎動物
第8章 爬虫類と両生類
第9章 最大級の生物 植物
著者等紹介
ラクストン,グレイム・D.[ラクストン,グレイムD.] [Ruxton,Graeme D.]
スコットランドのセントアンドルーズ大学生物学教授。エジンバラ王立協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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