イカ4億年の生存戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784767824994
  • NDC分類 484.7
  • Cコード C0045

内容説明

哺乳類が現れる前、陸を恐竜が闊歩していたころ魚が現れる前、海には頭足類がいた。とてつもなく巨大なもの、あきれるほど奇妙なもの…原初の海に生まれた単細胞のコロニーから今夜の食卓にのぼるイカまで、何億年もの進化の跡をたどる壮大な物語が幕を開ける。

目次

はじめに なぜイカなのか?
1 頭足類の世界
2 帝国の勃興
3 遊泳革命
4 変幻自在の殻
5 殻を体内に入れる
6 帝国の滅亡
7 再び浅い海へ
8 彼らはいまどこに?
結び 彼らはどこへ行こうとしているのか?

著者等紹介

スターフ,ダナ[スターフ,ダナ] [Staaf,Danna]
北カリフォルニア在住のサイエンスライター。スタンフォード大学で無脊椎動物学の博士号を取得

和仁良二[ワニリョウジ]
1975年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科で博士号(理学)を取得。横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授。専門は化石頭足類の古生態の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らぱん

47
タイトルを「頭足類の4億年」とでもしたほうが良いのではと思った。頭足類のガイダンスでイカに特化した内容ではないことにちょっとがっかりした。時折挟まれる思い出話やアメリカンジョークに、いや、それじゃなくってイカの話をーと言いたくなった。アンモナイトもオウムガイも嫌いではないが、話が広がりすぎて中途半端な印象を受けた。図表や写真なども少なく、授業や講義のようでちょっと退屈してしまい、通読したものの頭に入らなかった。語り口も好みではなく、この著者と合わなかったようだ。決してイカのせいじゃない。🦑🦑🦑2019/09/25

やいっち

40
タコ本が続いたので、今度はイカだよね! タコは飼うのが比較的容易だが、イカは難しいとか。養殖に成功している専門家(施設)は数少ないらしい。著者も成功していないとか。理由は、タコは賢くて環境を学習し、慣れるが、イカは、ひたすら真っ直ぐ泳ぎたがるから。水槽で飼おうとしても、壁面に激突し、傷付いてしまうらしい。賢さの差なのか、生き方の差なのか、微妙な気がする。イカに限らないが、海に生きる生物は研究が難しいとか。飼えないし、直ぐに死んじゃうから。3Dプリンターが研究を促進するかも、というのは興味深い。2019/05/25

アキ

24
イカは海のプロテインバー。みんなが喜ぶ完璧なエサ。回転ずしで食べてる外套膜には世界最大の神経細胞が含まれている。現代神経科学の発展の多くがイカのおかげ。イカもタコも頭足類。頭から足が出てる!頭足類は5億年前のカンブリア紀の軟体動物の祖先から進化した。イカは共食いが食事の42%。昔は殻をもっていて、アンモナイトと共通の祖先。なぜアンモナイトは滅んで、殻のないイカが残ったのか?イカの生存戦略はロケットと同じメカニズムのジェット噴射。空中も飛べる。それと墨をまいて姿をくらます。今も増加傾向のタフな生存適者!?2018/08/09

zoe

18
頭足類の進化。DNA解析。雌雄の大きさ。オウム貝は美しい。2018/10/16

おーすが

17
イカの進化の歴史を4億年遡るとまっすぐな鞘をもつプレクトロノセラスにたどり着く。いや、もっと想像力を豊かにすればカンブリア紀の「泳ぐエビ」ネクトカリスこそ、彼らの祖先かもしれないのだ。アンモナイト(の絶滅)からオウムガイに至る系統樹はみたことがあったけど、頭足類を含んだものは初で大変興奮した。海という液体の中で今も魚類と覇権を争う頭足類の生存戦略としての「殻」と「鞘」。鯨の反響定位をかわす柔らかな体を手に入れ、アンモニアを使って素早く動き、壁があると死に、すぐに腐って化石にもならない。なんて素敵なんだ。2021/03/27

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