内容説明
環境対策をリードするドイツと日本。本書では、幅広いテーマについて、日本とドイツの共通点と違いに焦点を当て、著者らが日本語で議論してきた内容をまとめた。これをもとに、「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生」という今後の目標に、日本人が希望の第一歩を踏み出すヒントを提供している。
目次
第1章 低炭素社会構築に向けての動き(ドイツのグリーン・ニューディール政策;エコカー購入補助制度 ほか)
第2章 新しい社会への転換期の対策(ドイツの2020年までの居住地由来の廃棄物処理の戦略と見通し;ドイツの環境対策によるコスト緩和政策(国境税調整) ほか)
第3章 ものづくり(ものづくりへの職人的こだわり―日本;マイスター制度―ドイツ ほか)
第4章 国際的な動きへの日本の対応―自然と人間(生物多様性と里山;「生物多様性」という用語が理解されにくい理由 ほか)
第5章 気候変動への戦略(気候変動に関するドイツの戦略;日本の先導的な取り組み(神戸市の事例) ほか)
著者等紹介
フォイヤヘアト,カールハインツ[フォイヤヘアト,カールハインツ][Feuerherd,Karl‐Heinz]
1947年ドイツ連邦共和国生まれ。ハノーファー工科大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了理学博士。ハノーファー工科大学助手を経て1977年ドイツの化学会社BASF入社、中央研究所に所属。1981年BASFジャパンに赴任し、研究開発企画室(東京)の責任者。6年後ドイツ本社のプラスチック研究所へ戻り、1990年にエコバランス・プロジェクトを担当、エコ効率分析およびエコバランス・グループの責任者
中野加都子[ナカノカズコ]
大阪市立大学生活科学部卒業、関西大学工業技術研究所研究員を経て1997年工学博士(東京大学)。現在、神戸山手大学現代社会学部環境文化学科教授。専門は環境計画、LCA、リサイクル。21世紀地球賞(日本経済新聞社)、廃棄物学会論文賞、リサイクル技術開発本多賞、「環境管理」優秀論文賞(平成10年度、同14年度)など受賞。NEDO技術委員、環境省循環型社会形成推進研究事業審査委員会委員、食品リサイクル推進環境大臣賞審査委員会委員、兵庫県環境審議会委員、兵庫県科学技術会議委員、神戸市環境保全審議会委員、明石市環境審議会会長、大阪市・豊中市・伊丹市等環境審議会委員など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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