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DOJIN BIOSCIENCE SERIES
酵母の生命科学と生物工学―産業応用から基礎科学へ

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  • サイズ B5判/ページ数 8,25/高さ 26cm
  • 商品コード 9784759815085
  • NDC分類 465.8
  • Cコード C3345

出版社内容情報

酵母について,最先端の基礎生物学をていねいに解説し,その応用を示した.「応用を実施するために理解しておくべき基礎」という観点から述べることにより,どのような基礎的知見がどのような応用に結びついてくるかが深く理解できる.

I 酵母における複製・転写・翻訳制御の生物科学
1章 複製制御
2章 RNAポリメラーゼIによる転写制御
3章 RNA ポリメラーゼIIによる転写制御
4章 RNAの輸送・代謝制御
5章 シグナルの伝達と細胞増殖制御

PART II 酵母におけるタンパク質の輸送・修飾・品質管理の生物科学
6章 タンパク質の分泌
7章 糖鎖生物学と糖鎖工学
8章 タンパク質の変性・凝集と品質管理

PART III 酵母におけるオルガネラの機能と分解の生物科学
9章 ミトコンドリアの機能
10章 オルガネラタンパク質の輸送・分解の分子基盤と有用タンパク質生産―メタノール資化性酵母の発達したペルオキシソームの利用

PART IV 酵母におけるストレス生物科学
第11章 高温ストレス
第12章 pHストレス(酸・アルカリ)

PART V  酵母における代謝制御の生物科学
13章 脂質の代謝
14章 アミノ酸の代謝制御機構と産業酵母の育種への応用

内容説明

基礎生命科学を重視しつつ、基礎と産業応用とがシームレスに繋がっていることが自然に伝わる内容の本。前半ではその分野の基礎科学について最先端の知見を、後半ではその分野の産業応用への成果を、基礎生命科学との連関がよくわかるように記述している。

目次

1 酵母における複製・転写・翻訳制御の生物科学(複製制御;RNAポリメラーゼ1による転写制御;RNAポリメラーゼ2による転写制御;RNAの輸送・代謝制御;シグナルの伝達と細胞増殖制御)
2 酵母におけるタンパク質の輸送・修飾・品質管理の生物科学(タンパク質の分泌;糖鎖生物学と糖鎖工学;タンパク質の変性・凝集と品質管理)
3 酵母におけるオルガネラの機能と分解の生物科学(ミトコンドリアの機能;オルガネラタンパク質の輸送・分解の分子基盤と有用タンパク質生産―メタノール資化性酵母の発達したペルオキシソームの利用)
4 酵母におけるストレス生物科学(高温ストレス;pHストレス(酸・アルカリ))
5 酵母における代謝制御の生物科学(脂質の代謝;アミノ酸の代謝制御機構と産業酵母の育種への応用)

著者等紹介

原島俊[ハラシマサトシ]
1949年愛媛県生まれ。1972年大阪大学工学部卒業。1977年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。1978年日本学術振興会奨励研究員。その後、大阪大学助手、助教授を経て、大阪大学大学院工学研究科教授(ゲノム機能工学領域)。1984~1986年アメリカ国立保健研究所(NIH)に留学(Visiting Associate)。工学博士。研究テーマは、「酵母のバイオサイエンス(育種理論の確立)」と「酵母のバイオテクノロジー(育種技術の開発と応用)」であり、前者では酸やリン酸ストレス応答の分子メカニズム、プロテインホスファターゼの機能ゲノム科学を、後者ではバイオエタノール、乳酸やRNA生産酵母の分子育種を、そして両者を包含する形で、酵母のゲノム工学技術の開発と応用を進めている

高木博史[タカギヒロシ]
1957年大阪府生まれ。1980年静岡大学農学部卒業。1982年名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程修了。1982~1995年味の素株式会社中央研究所・食品総合研究所勤務。1986年New York州立大学Stony Brook校客員研究員。1995~2006年福井県立大学生物資源学部助教授・教授。現在、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科教授。農学博士。研究テーマは、「酵母と大腸菌を中心とする微生物のストレス応答・適応・耐性機構の解析と有用な微生物育種・物質生産への応用」であり、酵母については新しいストレス耐性機構として、アミノ酸(プロリン、アルギニンなど)の代謝調節機構と生理機能、ユビキチンシステムによるタンパク質の活性制御機構などを解析し、産業酵母の育種への応用を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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