目次
第1章 シュタイナー哲学の到達点(『ゲーテの世界観』の到達点;『真理と学問』の到達点)
第2章 『自由の哲学』について(「第一部 自由の科学」の内容;「第二部 自由の現実」;「第三部 究極の問いかけ」)
第3章 『自由の哲学』と『自由への教育』(シュタイナーの発達観;『社会問題としての教育問題』より;シュタイナー学校の卒業生)
第4章 『自由の哲学』と現代思想
著者等紹介
今井重孝[イマイシゲタカ]
青山学院大学教育人間科学部教授。教育学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gotoran
54
シュタイナー哲学は科学を包含しつつ、如何に生きるべきかに答え様とするもので、『自由の哲学』こそ、生きるための哲学、生きるための指針としての重要な思想であり、著者は云う“現代の在り方に疑問を感じている人に読んでもらうために、その入門書を書こうと思い立った”と。シュタイナーはゲーテ的認識論と世界観からデカルト的合理論とロック的経験論を統合して、科学時代の認識論を生み出そうとしたカント哲学を批判し、哲学・科学・学問・思想のパラダイム変換を提唱している。4つの主著の1つの『自由の哲学』に再挑戦したい。2017/11/08
iwri
8
教育社会学者であられる今井重孝先生の『自由の哲学』の入門書。『自由の哲学』はシュタイナー思想への入門、あるいは基礎として極めて重要な著作である。本書は、その自由の哲学の要約・解説と、自由の哲学の観点からシュタイナー教育や社会3分節の問題に触れている。シュタイナーの哲学的認識論と自由論が、いかに後のシュタイナー教育や社会3分節論に通じているか、いかに自由の哲学が人智学の基礎であるかがわかるだろう。簡潔で読みやすく、論点自体が限定的ではあるが(ゆえに)、シュタイナー思想の入門書としても非常に優れた一冊である。2012/08/06
美穂
5
何度も繰り返し同じ事を述べられているので、ズバリ言いたいことが簡潔にわかった。数ある中、たまたま選んだ本だがここがベースとなり様々な分野が用意されていることを知った。結果読んでみて良かった。哲学的な本は割りと避けてきた気がするが今回は違い、1つ特に読みたいと感じた、経済学の本は読んでみるつもりでいる。教育についての章は私の専門外だわなんて反射的に思ったが、読み進めるととても興味深く、人間の発達段階が分かりやすく記され、そのうち必要になるだろうと感じ、今のうちに覚えておきたい分野であった。2023/02/26
まさや
5
読みやすい。2012/08/04
かがみん
2
iwriさんとレトさんの紹介があるので申し添えることはありません。これを踏み台に、本編である『自由の哲学』を読もうと思います。2013/08/08