若者の希望と社会
権利としてのキャリア教育

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  • サイズ A5判/ページ数 195p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750325590
  • NDC分類 375.6
  • Cコード C0337

目次

第1章 子どもと若者の進路をめぐる状況(「学校から仕事への移行」プロセスの変容;学校内における進路展望の閉塞)
第2章 なぜキャリア教育が求められるのか(キャリア教育とは;キャリア教育が求められる背景)
第3章 日本におけるキャリア教育政策の展開(進路指導改革としてのキャリア教育;若年雇用対策としてのキャリア教育;「起業家教育」としてのキャリア教育)
第4章 「政策としてのキャリア教育」の批判的検討(「若者自立・挑戦プラン」の枠組みの問題点;キャリア教育政策の問題性)
第5章 「権利としてのキャリア教育」の創造へ(キャリア教育を子ども・青年の権利に;キャリア教育の内容をどう構想するか)

著者等紹介

児美川孝一郎[コミカワコウイチロウ]
1963年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。法政大学キャリアデザイン学部教授。専攻は、教育学(青年期教育、キャリア教育)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
自分がその年で何を学べばよいのか。そして、それがその後どのように影響してくるのか。そのロードマップが明確になっていれば、それだけで首位を見通すためには有効な上方となる。それは教師だけがわかっていれば良い問題ではなく、生徒自らも知っておくべきことである。2014/01/16

けいた

4
内容はキャリア教育不要論ではなく、むしろキャリア教育の必要性を訴えている。ただし必要なのは、「起業家(体験)教育」ではなく、「勝ち組」でない子供たちのための教育だ、と筆者はいう。❡ 2007年の本ということにびっくり。2020年の今、優れた実践・面白い実践をしている学校は増えているのかもしれないが、まだまだ課題は山積みということか。「学校のキャリア教育で習ったのは、面接練習だけ」という体験談(実際には進路観を深める学習をしているのだが、生徒は覚えていない)を減らすにはどうすればいいか考えさせられますね2020/09/01

keepfine

1
キャリア教育の実践おいて必要なのは、政策として上から降りてくる施策を鵜呑みにして、飛びつくことではなく、また時流に流されるのではない。原理・原則的な視点から考えることである。著者は政策としてのキャリア教育が孕む問題性(態度主義・心理主義・適応主義)を批判した上で、若者の権利として再定義する。 2013/06/08

Takao

0
「キャリア教育」という言葉を初めて聞いたのは、いつ頃だろう? 2003年頃か? 2007年発行の本書によれば1999年の中教審答申。いま、当時のことを思い出してみると、突然「キャリア教育」が上(県教委)から降ってきた、という感覚だ。だいたい横文字(カタカナ)を使うこと自体胡散臭い。しかし、行政が上から押し付けてきたとしても毛嫌いせず、「キャリア教育」を子ども・青年たちの権利としてとらえ返す必要がある、というのが著者の言いたいことだ、と受けとめた。政策としてのキャリア教育への批判を含んでいる。2014/02/18

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