出版社内容情報
21世紀初頭、グローバル化が進行する世界経済の諸相を分析し、内発的発展と社会開発の道筋をさぐり、社会的弱者をエンパワーメントするアプローチを探る。正当派経済がなしえないオルタナティブモデルを提供する新しい社会科学の領域を切り開く画期的な論集。
目次
第1部 世界・地域経済の諸相(「貧困削減」国際開発戦略の脱構築に向けて;米国の対外不均衡と為替レートの調整機能;中米における民族和解のその後―宗教と記憶を巡る考察 ほか)
第2部 内発的発展とエンパワーメント(東アフリカの内発的発展;集団行動で検証する内発的発展―メゾ理論化の試み;農山村社会における内発的発展の起動要因―福島県伊南村大桃集落を事例として ほか)
第3部 経済学の革新(異質的相互作用エージェントの功利主義とモラル・サイエンスの進化;不変の価値尺度と現代経済学;再生産と剰余の経済学―カンティロンとケネー ほか)
著者等紹介
西川潤[ニシカワジュン]
1936年生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。早稲田大学台湾研究所長。早稲田大学政治経済学部・大学院経済学研究科、およびパリ大学高等学術研究院卒
八木尚志[ヤギタカシ]
1959年生まれ。群馬大学社会情報学部教授。専門は理論経済学、経済学史、経済システム分析。1993年群馬大学社会情報学部専任講師、1999~2000年ケンブリッジ大学客員研究員、2003年ローマ大学第3(Centro Sraffa)客員研究員
清水和巳[シミズカズミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。経済学博士(フランス、グルノーブル大学2、1998年)。早稲田大学政治経済学術院助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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