知識と学問をになう人びと

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642065610
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1321

内容説明

江戸時代、知と情報は書物によって大量化・均質化し、身分や階層、地域を越えて広く受容された。儒者、講釈師、神学者、俳諧師、都市文人、本屋など、多彩な知の媒介者たちを生み出した近世社会の特質を探り出す。

目次

書物をめぐる人びと
儒者
講釈師
神学者
俳諧師―与謝蕪村の前と後で
都市文人
本屋―書物市と草紙市
知識と学問をになう人びと―ある城下町町人の日記から

著者等紹介

横田冬彦[ヨコタフユヒコ]
1953年、京都府に生まれる。1976年、京都大学文学部史学科卒業。1981年、同大学大学院文学研究科博士後期課程学習退学、博士(文学)。京都橘大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

28
江戸時代、知識や学問が古今伝授的な秘伝の世界から、知りたい人、伝えたい人のつながりが主役のネットワークの世界へと変わっていく姿を、有名無名とりまぜ何人もの姿によって示していく論文集。特に無名側、商人知識人や地域の豪農神道者を追いかけたものは興味深かった。他にも蕪村が蕪村になるまでの遍歴や蒹葭堂の毎日など、みな学問の力で身分を越えていて(トリックスターな感じ)、ヨコのつながり感がハンパない。それは文字や文章の力なのだろうか、印刷や出版、流通といった技術的な発展が同じ興味を持つ遠くの人同士をつなげていくのだ。2018/03/05

きさらぎ

5
論文集。儒者、講釈師(神道)、神学者(垂加神道)、俳諧師、文人(蒹葭堂)、本屋(出版業・本屋仲間)、城下町の町人知識人についての論説を各論者が書いていく。藩儒の待遇や日常についての話や、全国を回る講釈師の話など、当時の「知の媒介者たち」(帯より)の話を色々読むことが出来て興味深かった。序章で編者の横田氏が本書の成立や構成について述べると共に、秘伝から書物へ、また出版業の拡がりなどから近世の知の拡散と深化について簡単にまとめている。あと個人的に垂加神道と蒹葭堂にスポットが当てられていたことが嬉しかった(笑)2018/01/23

陽香

2
200704202017/02/05

akuragitatata

1
国学者や神道学者についての本。記述の粗密が著しいように感じたが、国学も広義の神道学なので、近世は神道の時代だったとも言えるのね。書物史や蔵書史にも詳しいが、具体的に蔵書家がでてくるわけではない。地方の儒者の論文が面白かった。儒学が制度として組まれるのも近世。2021/09/17

メーテル/草津仁秋斗

0
小説資料。江戸時代の様々な知識人に関する資料から、その時代の知識人の姿を描き出した本。町人の知識人たちの姿が垣間見えたのが非常に役に立った。2015/06/13

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