出版社内容情報
★朝日新聞 2009.6.14 読書面で紹介されました!
評者:石上英一氏(東京大学教授)
内容説明
競馬文化導入の背後にあった国家戦略、「自然」な食肉をめぐる生産者と消費者の葛藤、食虫文化が形成する新たな共同体…。近代から現代へ発展・変貌を続ける人と動物のさまざまな関係性を描き、その未来像を模索する。
目次
動物と現代社会(動物たちのいま;動物と近代国家;動物に埋め込まれた現代的価値;グローバリゼーションのなかの動物;変わりゆく人と動物の関係)
1 動物と国家(軍馬と競馬;英雄となった犬たち―軍用犬慰霊と動物供養の変容;世界を泳ぐ錦鯉―動物文化の全球化・現地化・脱国籍化)
2 人間社会のなかの動物たち(屠場の社会/社会の屠場;寄せ場の動物誌―「動物」から見える釜ヶ崎;「いい肉」とはなにか―短角牛をめぐる生産者と消費者の葛藤)
3 変わりゆく動物とのつきあい(マタギとツキノワグマの現在―『ブナ林と狩人の会:マタギサミット』という試み;食虫の愉悦;「文化」と「経済」の間に―牛の角突きの近代化)
著者等紹介
菅豊[スガユタカ]
1963年長崎県に生れる。1991年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。現在、東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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