歴史文化ライブラリー
信長のおもてなし―中世食べもの百科

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056403
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0320

内容説明

織田信長が安土城で徳川家康をもてなしたメニュー、権力者が贈りあった高級食品…。日本料理の基礎は、中世に生まれた。失われた幻の食材から、身近な食べ物まで、現代人もおどろく中世の豊かな食文化をほりおこす。

目次

中世の食事と食品―プロローグ
天下人のおもてなし(足利時代の御成;安土城の献立;信長・秀吉の茶会)
贈答された高級食品(将軍への献上儀礼;守護大名の贈答品;石山本願寺の贈答品)
中世の食文化を探る(従来物にみる食べ物;魚類;貝類;そのほかの海産物;魚の加工品;獣鳥類;野菜;果物;菓子と香辛料)
料理の普及と年中行事(中世の料理と食品の流通;年中行事と食事)
日本料理の誕生―エピローグ

著者等紹介

江後迪子[エゴミチコ]
1934年、神戸市生まれ。山口女子短期大学より実践女子大学大学院修士課程修了。広島文教女子大学短期大学部助教授、別府大学短期大学部教授を経て現在、江戸期の食文化の研究および執筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

328
数々の史料(主として日記。『教言卿記』、『言国卿記』、『言継卿記』他)を駆使して中世の(信長や秀吉をはじめ裕福な戦国大名たちの)おもてなし料理の文化を再現するもの。これを読むまでは、現在の日本料理の体系は江戸期に出来上がったものだと思っていたが、少なくても織豊政権の頃にはほぼ完成していたようである。何から何まで興味深い。例えば、大内氏が将軍(足利義植)をもてなした御成(饗応膳)は、100種類からの料理が並ぶ。一覧が出ているが、見ているだけでうんざりしそうだ。また、鳥の王者は鶴、魚は鯉を最上とするらしい。2023/01/20

風竜胆

8
興味深い中世の食の実態を教えてくれる。2013/05/03

千尋

8
本能寺の変が起こる前に織田信長が明智光秀に命じて徳川家康にもてなした料理のメニューや戦国時代の茶会など、日本料理の基礎となった中世の豊かな食文化について検証している本**中世の食文化に興味のある方にオススメ**2011/04/01

トーマス

4
中世の食生活に関する本で、武家の日記を丹念に読み込んでいて、勉強になる。ただし、図も少なく、頭には入りにくい。手元においておきたい一冊。鯉が重んじられていたり、案外鹿とか食べられていたり、甘葛がデザートだったり、知らないことも多かった。あと、大盤振る舞い=おう飯がルーツだったことも。昔の衣食住や暮らしぶりっておもしろいよね。2014/08/13

なかがわみやこ

4
「天下一!!」の資料リストより。サブタイトルの方が正確。信長絡みは少なくてがっかり。もてなした品の列挙じゃなくて、それぞれがどういうものかをもう少し詳しく説明してくれたらよかった。2010/06/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/429682
  • ご注意事項