出版社内容情報
韓国はどのような来歴をもち,国としてどのように舵を切り,そして人びとはどんな暮らしをしているのか。一冊目に勧める入門書。
目次
第1部 歴史(朝鮮王朝時代;大韓帝国~日本統治時代;米軍政~大韓民国時代)
第2部 政治(韓国という「国のかたち」;韓国外交における日韓関係;南北関係とコリア・ナショナリズム)
第3部 社会(変化する韓国社会;韓国家族の「いま」;韓国の教育と就職事情)
第4部 文化(再考される伝統;交差する文化;模索しつつある韓国)
著者等紹介
新城道彦[シンジョウミチヒコ]
フェリス女学院大学国際交流学部准教授
浅羽祐樹[アサバユウキ]
同志社大学グローバル地域文化学部教授
金香男[キムヒャンナム]
フェリス女学院大学国際交流学部教授
春木育美[ハルキイクミ]
早稲田大学韓国学研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
85
教科書的な俯瞰した内容とPOPな今の韓国情報とのバランスがとても良くて、もっと韓ドラが愉しくなりそう。参考文献も映画も文学の情報も豊富でモット知りたくなる韓国!愛国心のある韓国人、多くないんだろうな。北欧移住が人気であることは意外だった。2021/06/05
nnpusnsn1945
49
タイトルに嘘偽りなく、韓国について簡単ながらも冷静かつ幅広く知ることができる。歴史は難点がいくらかある。古代史がなく、植民地の加害の記述が少ない。ただし、日本の対応(伊藤博文の植民地反対も、経済的な意味あい)が打算的な物であると解説している。糾弾口調ではないが、一方で国粋主義に与してもいないので、ネットの世論よりは間違いなく信用に値する。本書を起点として、推薦図書の『アリランの歌』を読むと勉強になるかもしれない。なお、三一運動も、後世で語り継がれるほど朝鮮民族が纏まって動いたわけではないようだ。2021/11/26
おさむ
33
丸善でふと手に取った本ですが、良書です。韓国の歴史、政治、社会、文化について、平易な表現でかつ最新の情勢を織り交ぜており、とてもためになります。特に昨今の対立問題の背景や構造的なや要因を知ることができたのは有意義でした。これだけ近くの隣国ながら、意外と知らないことが多いことに改めて驚くべきとともに、なぜ感情的な対立が絶えないのかとも感じます。こうした市民が基礎知識を学べる本が、もっと売れて欲しいと切に願います。巻末の索引やブックガイド、映画ガイドも充実。2019/09/05
おかむら
28
韓国の映画やドラマや小説が去年あたりからマイブームなのですが、時代背景とか社会背景がわかってたらもっと面白いのに、と思ってたところにちょうどいい本! 歴史、政治、社会、文化の4部構成の韓国入門本。「パラサイト半地下の家族」や「82年生まれキムジヨン」もこれを読んどけばわかりみが深くなるかも。2020/02/21
さとうしん
18
ヘイト本、偏見にまみれた本に埋め尽くされている韓国本の中にあって、比較的穏当な内容。取り上げている話題もよくある植民地時代までの歴史、歴史問題、日韓関係だけでなく、現代史、政治(大統領と首相との関係、強い司法の力など)、経済、家族のあり方、K-POP、教育制度、年中行事、兵役問題など、幅広い。2019/12/26