内容説明
初めて法学を学ぶ人のために、各講のプロローグとして著名な文芸作品などを用いながら、法とは何かを平易に解説します。法学の奥深さを伝える一冊。
目次
法学を学ぶにあたって
法とは何か
法の発展
法と裁判
裁判の基準
法の解釈
近代国家と憲法
権力分立
基本的人権
犯罪と刑罰
家族
契約の自由
財産
損害賠償
生存と環境保護
労働者の権利
生活の保障
経済社会と国家
国際社会と日本
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(haro-n)
68
法学については無知なため、良いか悪いかの判断は私にはまだできない。しかし、他のレヴューにもいくつか書かれてあるので入門書として良書なのだと思う。根拠は、法学を学ぶ意味や方法から始め、法とは何か、法の発展、法と裁判、法の解釈、憲法、各権利に伴う法律の背景と発展に至るまで、法の基本として知るべき内容が網羅されているからだ。それだけに内容が多岐にわたり、一読だけで全体像を掴めた気にはなれない。自分としては、もう少しテーマを絞り考えたいと思っているので、その後で本書を再読し理解が深まることを期待したい。2018/06/12
モリー
59
近頃、交通事故に関するニュースをよく耳にします。そして、私の身辺でも立て続けに事故が起きました。そこで、「損害賠償」の章のみ復習し、交通事故を含む損害賠償に関する法的な考え方(整理の仕方)を学び直しました。社会的地位の高い方や、有名人が事故を起こすとマスコミが大きく取り上げ、センセーショナルに報じますが、他人事ではありません。私達は誰もが加害者になり得るのですから。ところで、技術の高度化や社会の複雑化は、被害者の救済を難しくしました。しかし、その課題を克服するため、新たな法律が整備されています。続く↓
ステビア
23
すごく古い本に接木してるからなんかアンバランスな印象2023/10/12
ユーユーテイン
15
少し前に読んだ本に本書が紹介されていた。図書館で見つけたので、勉強しようと思って読み始めたが、実は読み切っていない。返却期限が迫ったので、返してしまった。やはり、自分に読みたい気持ちがなければ、読み切ることは難しいと悟った。ところで、本書の初版は40年以上前なのだが、これを基に、時代の変化に合わせて加筆がなされ、現在も初版時の精神が生きているのはすごいことだと思った。冒頭に書かれていた「闘いによって勝ち得た平和を、法という生きた力によって守る」という考えだけは心に残った。2014/06/06
加納恭史
14
ジョン・ロックの「統治二論」はなかなか難しかったな。まあ復習として、この本を読む。やっと大学時代の法学や民法を思い出す。現実には哲学や倫理学より法学が重要だな。利害の調整や裁判での、不法行為の刑事罰や民事罰の強制はやはり必要なのかな。法律も慣習法も実定法もあり、社会の進歩と共に、やっと発展して来た。ロックの「生命・自由・財産」の法律による保護は今や常識になっている。まあこれが民主主義やリベラリズムの原点だな。より良い社会になっているわけだが、不断の努力も必要かな。だが訴訟や裁判で実際はその判定が難しい。2023/08/13