内容説明
観光学を学ぶ上で基本的で重要な概念、最新の動向やテーマについて理解するために、厳選された100のキーワードを、読み切りスタイルでわかりやすく解説した。本格的な教科書への橋渡しや、観光学をはじめて学ぶ人の知識整理に役立つハンドブック。
目次
第1章 観光学の構図―観光研究への視角
第2章 観光を支える制度―国家の政策から持続可能性まで
第3章 観光を仕掛ける装置―運輸技術から情報社会まで
第4章 ツーリズムビジネス―観光産業の仕組み
第5章 さまざまな観光実践―マスツーリズムからポストモダンツーリズムまで
第6章 観光開発と地域社会―地域おこしの手法としての観光
第7章 資源化される文化―文化こそ観光開発の重要な資源
第8章 観光実務―観光という仕事
著者等紹介
山下晋司[ヤマシタシンジ]
1948年山口県に生まれる。73年東京大学教養学部卒業。78年東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。87年文学博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Seiji
1
観光の時代的変化と国際比較は実に参考になった。これからもこの分野には変化が起きる可能性が高く、常に時代の流れを読むことが求められるだろう。2015/07/29
HedgeHogs
1
・Traveler 何をすべきかわかる ・Tourist 消費者 ・Prosumer ・バトラー ・暮らすように旅をする ・観光系の学部出身者の就職先で旅行、観光業界を選ぶのは23%。2014/09/02
壱萬弐仟縁
0
グリーンツーリズム(120-121ページ、以下GT)と、内発的発展と自律的発展(162‐163ページ)のような項目毎に2ページ割り当てで簡潔な字数に、必要な内容が要領よくまとめられている。GTは総括される論文が栗栖祐子先生が林学のジャーナルに掲載しているが(Journal of Forest Economics,57(1),pp.37-48,2011)、教育とGTの関わりが濃厚だ。後者は、地域がイニシアティブをもって外との関係を制御し、自分を活かしながら地域づくりをするうえで観光が有意義なことがわかる。2012/07/21
ayuchief
0
つまみ食い、つまみ読み。2012/06/07
はしも
0
観光学の概論として初学者でも読みやすかった。 ゲスト-ホストの二分や、疑似イベント化の批判といったポストモダン的な批判も一筋縄には行かない、ということを肝に銘じたい。2019/07/01