内容説明
2008年、リーマン・ショックを発端に、全世界に混乱をもたらしたサブプライム危機。その芽は、いつ、なぜ生まれたのか。本書はこの経済危機のプロセスを追いかけ、原因を分析するとともに、何を学ぶべきかを考える。さらに、ケインズ、フリードマン、賀川豊彦という知の巨人たちが生きていたらどう診断するかを考え、これからの経済のあり方を模索する。政府と市場、競争と協同の調和を目指した、画期的な入門書。
目次
サブプライム金融危機を理解するためのポイント
第1部 サブプライムローン問題と世界金融危機(サブプライムローン問題;世界金融危機;世界金融危機への各国の対応;世界金融危機への国際協調)
第2部 サブプライム金融危機から何を学ぶべきか(サブプライムローン問題から学ぶ;世界金融危機から学ぶ;金融資本市場安定対策を学ぶ;金融資本市場のインフラを学ぶ)
第3部 サブプライム金融危機をどう解決するか(オバマはサブプライム危機をどう解決するか;ケインズならサブプライム危機をどう解決するか;サブプライム危機をどう解決するか―ケインズ、賀川、フリードマンの鼎談)
著者等紹介
滝川好夫[タキガワヨシオ]
1953年兵庫県に生まれる。1978年神戸大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。1980‐82年アメリカ合衆国エール大学大学院。1993‐94年カナダブリティシュ・コロンビア大学客員研究員。現在、神戸大学大学院経済学研究科教授(金融経済論、金融機構論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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