ダーウィンのジレンマを解く―新規性の進化発生理論

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ダーウィンのジレンマを解く―新規性の進化発生理論

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  • サイズ A5判/ページ数 336,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622074052
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C1045

出版社内容情報

生物を形づくる複雑なネットワークに着目し、遺伝子に還元されがちだった進化に非還元主義的な概念をもちこむ画期的な学説。

内容説明

ランダムな変異という材料を自然選択のふるいにかけるだけで、生物たちの見事な形態と機能が都合のいいスピードで進化できるのか?複雑で精巧な組織は、なぜ未完成の段階で淘汰されずに進化できたのか?ダーウィン進化論の最大の弱点とされてきた謎が、進化発生学という新領域で解き明かされようとしている。この新理論では、遺伝子の単なる「乗り物」にさえたとえられた生物の血肉の部分が、進化に道をつける主役に据えられる。しかも、生物の複雑さを還元主義的に解体して遺伝子に行き着くのとはまったく別の方向に、進化のメカニズムを探るべき広大な地平が開かれていることに、読者は目を瞠るだろう。本書の理論は「弱い連係」「探索的挙動」「拘束とひきかえの拘束解除」といった、生物を形づくる複雑なネットワークが生み出す性質に支えられている。複雑さそれ自体が、一見都合のいい進化に本質的な役割を果たしているのだ。本書は新しい進化観を展望する山頂へと、ふもとから一歩一歩、着実に読者を導いていく。このめざましい進化観の変革を見逃す手はない。生物系のモジュール化とパターン化の基礎となるプロセスが、進化史のなかで保存され変化しないという議論や、その拘束が表現型の拘束を解除するという見解は、生物学の幅広い領域を刺激するだろう。

目次

序章 ヒース荒野の時計
第1章 変異の起源
第2章 保存された細胞、多様な生物
第3章 生理的な適応能力と進化
第4章 弱い調節的な連係
第5章 探索的挙動
第6章 見えない構造
第7章 促進的変異
第8章 進化論の合理性

著者等紹介

カーシュナー,マーク・W.[カーシュナー,マークW.][Kirschner,Marc W.]
ハーバード大学医学校、システム生物学部門の教授であり、部門長。物理化学と生化学を学び、細胞の形態における細胞骨格の役割を明らかにする研究で業績をあげた。また、細胞周期の制御や、胚の組織のパターン形成など、脊椎物動のボディプラン確立のメカニズムに関連する多角的な研究を進めている。ポスドク時代には共著のゲルハルト教授の研究室に勤めていた。のち、プリンストン大学准教授、カリフォルニア大学教授などを経てハーバード大学医学校へ移り、現在に至る。米国科学アカデミー会員

ゲルハルト,ジョン・C.[ゲルハルト,ジョンC.][Gerhart,John C.]
カリフォルニア大学バークレー校、細胞・発生生物学部門名誉教授。生化学を学び、細菌のアロステリック酵素の調節機構の研究を経て、発生生物学に転じ、アフリカツメガエルの胚発生の研究に従事。卵の表層回転を発見し、オーガナイザー形成メカニズムの研究で成果をあげた

滋賀陽子[シガヨウコ]
東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了・理学博士

赤坂甲治[アカサカコウジ]
東京大学大学院理学系研究科教授、附属臨海実験所所長。多様な海洋動物を対象に、ゲノム解析と発生生物学を基盤とする進化の研究を進めている。また、ウミユリ類の高い再生能力の背後にある分子機構の研究をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takao

3
ランダムな変異がどうして進化につながるのか2024/02/17

磁石

0
生物は、突然変異の積み重ねと適者生存の選別によって日々更新されていく。それが「進化」。だけど、あらゆる突然変異を許容してしまったら、たとえ地質学的な年数で考えとしても、種の生存率よりも致死率のほうが圧倒的に大きい。突然変異にある程度の制限をかけないと、生物は先細りしていずれ絶滅してしまう。というか、そもそも生物なんてできなかったのではないか――。ダーウィンの時代にはなかった、「顕微鏡」による無生物の領域から考え出された新たな進化論。進化は奥が深い。2012/11/12

0
内容は、監訳者・訳者あとがき参照。感想だが、いわゆるダーウィンのジレンマは、ある意味でフレーム問題に近かったのではないかと思う。解く鍵の一つは環境との相互作用。新規性は無からの創造ではなかった。単なる偶然の産物でもなかったのだ。面白かった。2011/05/31

muko1610

0
2009/05/25

sfこと古谷俊一

0
発生学などの研究から「表現型の進化を支えている仕組み」を紹介する。2008/09/23

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