内容説明
気候変動、環境政策、環境保全型技術、水資源、グリーンケミストリー、生体防御…。我々の生活に関わるこれらの問題を、人文・社会科学、理工学、農学、生態学などあらゆる分野から考察し、解決策を探るのが「地球環境学」である。本書では、様々な興味深いテーマが、地球環境学ではどのように扱われるかを具体的に提示し、この学問の多様さを読者に紹介する。
目次
第1部 社会システム・コミュニティーからのアプローチ(環境とNGO―気候変動問題への取組み;環境と規範形成―法律・CSR活用による環境問題への対応;環境と経済・政策―環境政策と環境保全型技術の開発・普及;環境と防災―人とコミュニティーの役割;環境と文化遺産防災―地球環境をまもる木造文化都市の防災)
第2部 技術・テクノロジーからのアプローチ(環境と水道―飲み水の安全と安心;環境と食―生体防御からみた食の環境;環境と化学―現代社会における合成化学の役割とグリーンケミストリー;環境とバイオエネルギー―藻類を利用したエネルギー生産;環境と生産―低環境負荷化学プロセス;環境とリモートセンシング―衛星を用いた地球環境観測;環境と地盤―社会基盤技術による環境保全と創造)
第3部 フィールド研究からのアプローチ(環境と生態系―なぜ熱帯雨林をまもらなければならないのか;環境とジェンダー―ベトナム中部・山間地域での伝統織物教室の記録と評価;環境と国際協力―地球環境学堂ベトナムプロジェクトからのメッセージ;環境と現場認識―フィールドに学ぶ視点)