毎日文庫<br> ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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毎日文庫
ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784620210445
  • NDC分類 469.04
  • Cコード C0140

出版社内容情報

人間の考える「あたりまえ」を疑え。霊長類学者によるゴリラ目線の文明論。

内容説明

私たちはこの地球を人間の支配のもとにつくり変えたと思い込んでいた。気候変動、パンデミック、戦争、大きな危機にある人類―プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を迎えた中、私たちが幸福に生きるためには、何が必要なのか?動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問う。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。

目次

第1章 なぜ人は満たされないのか(ぼっち飯と建売住宅が人をサルにする;家族と共同体の危機について;人を人たらしめるものとは ほか)
第2章 しなやかな人間を創る教育とは(サル真似で野生の心を育てるべし;解のないジャングルで学ぶということ;未来を生みだすアートなサイエンス ほか)
第3章 人類が見落としている平和への近道(サルの心が支配する現代日本;争いは人類の本性なのか;心地よい地方のつくり方 ほか)

著者等紹介

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年、東京都生まれ。霊長類学者・人類学者。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ゴリラを主たる研究対象にして人類の起源をさぐる。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月に京大総長、17年10月に日本学術会議会長に就任、いずれも21年9月まで務めた後、21年4月より総合地球環境学研究所所長。日本の学術界を牽引する存在になっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

21
人間が人間たる所以。それは衣食住。そして複雑なコミュニケーション。著者はゴリラと共に過ごした経験を基に、その他の霊長類とヒトとを比較する。常にゴリラ目線だけど、その考えにブレはない。ヒトにしかない白目は、その動き自体がコミュニケーション。まさに、目は口ほどにものを言う。絶滅回避のためのゴリラの子育て。ある程度育ったら野生に放つ。でも彼らは人間の手で育てられ自身を人間と思っているから、なぜ捨てられたのか理解できず、仕方なく悲しみの中で生きる。それを著者は憂いている。そんな著者は、実は京都大学の総長なのです。2022/06/28

Katsuto Yoshinaga

11
「類人猿は家族とコミュニティを組み合わせた社会を作れない。家族とコミュニティは維持される原理が違うから。なぜ人間だけ家族を温存したコミュニティを作ることができたのか。その背景は文化的理由より、生物学的要因が関与している。人間は多産であるにもかかわらず子供の成長が遅いというのがその要因である」「集団のサイズに合わせて脳は大きくなる。現代人が対応できる集団規模は150人」etc.といった京大総長の霊長類学(ゴリラ学)から社会学へのアプローチは刺激に満ちている。ただ、本書で語られる総長の教育論は苦手だったかな…2022/08/27

コジターレ

8
良書。「人間も動物であることを忘れてはいけない」と常々思っていた。本書はそんな陳腐な言葉を遥かに超えた論考を示してくれる。戦争、格差、貧困、敵対心、縄張り意識、コミュニケーションなど、現代の諸問題をゴリラやサルの生態から考えることができる内容だ。人間も動物であることを忘れてはならないだけでなく、人間が動物から学ぶことや人間由来の進化を知ることを軽んじてはならないのだ。そういう人間理解の道筋も持つ必要があると思った。2023/04/29

kousei

7
霊長類学者、元京大総長の毎日新聞コラム。乳離れ期間や脳の体積、コミュニティなどゴリラやチンパンジーとの比較人類学で興味深い題材が多かったが考察中心なので科学的に断定するには決定打がない印象。現代社会への警鐘や提言は深い。2023/06/16

ナオキッス

5
ひょんなことから講演会でお話を聴いて以来、筆者のファン。カッチョいいおじさんの現代への警鐘、エッセイといえばそれまでかもだけど、根底に、 「ゴリラや猿、チンパンジーと異なる進化を遂げた人間が、その進化を台無しにしてないかい?」という観点があり、独特の読み応え。一方で、京大生がA4用紙1枚を、5メートルの高さからいかに時間をかけて落とすか?の勝負に負けたことを讃えるくだり、大学愛に満ちていて、カレッジ青春モノぽくて、微笑ましく面白い。2022/08/16

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