扶桑社新書<br> 年収100万円で生きる―格差都市・東京の肉声

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扶桑社新書
年収100万円で生きる―格差都市・東京の肉声

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594084752
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0295

出版社内容情報

貧困問題に鋭く切り込み、ネットで大論争を巻き起こした週刊SPA!「年収100万円」シリーズがついに書籍化! 

トランクルームに住む「ワーキングプア」、劣悪環境で暮らす「ネットカフェ難民」、母の遺骨と暮らす「車中泊者」、田舎暮らしで失敗した「転職漂流者」、マスク転売をする「新型コロナで失職した男」……etc。

憧れを抱き上京したはずの東京で、絶望しながらも、年収100万円前後で必死に生きる16人の叫びを収録したノンフィクション。

各章の考察コラムには、自身も貧困出身である新進気鋭のジャーナリスト・吉川ばんび氏が担当。

誰もが転落する可能性がある現代社会
それでもあなたは「自己責任」と切り捨てますか!?


【本書の内容】
証言① 
第1章・・・・・・・・「見えざる貧困」ワーキングプア
証言① 窓のない密室で、息を潜め暮らす「トランクルーム難民」
証言② 悪臭漂う、難民ご用達の「超激安ネットカフェ」
証言③ 後遺症と毒親の呪縛に苦しむ「ゴミ屋敷に暮らす生活保護受給者」
証言④ 母の遺骨を抱えながら「軽自動車に住む男」

第2章・・・・・・・・「貧困層に落ちる」元サラリーマンたち
証言⑤ 田舎暮しが失敗の発端になった「転職漂流者」
証言⑥ うつ発症で一気に転落「中年マクドナルド難民」
証言⑦ 地方営業所を転々……着地点が見えぬ「社内漂流者」
証言⑧ 脱派遣で就いた介護職も「外国人労働者の受け入れでクビ」

第3章・・・・・・・・「制御不能」暴走する限界中年たち
証言⑨ 孤独と不安が怒りのトリガーに「暴走あおり運転者」
証言⑩ 犯罪行為とはわかっていても……「空き家“不法侵入”生活」
証言⑪ 親の資産を食いつぶす「引きこもり中年」
証言⑫ マスク転売するしかなかった……「新型コロナで失職した男」

第4章・・・・・・・・搾取され続ける「女性たちの絶望」
証言⑬ 旦那が45歳でリストラ「元専業主婦の悲哀」
証言⑭ 一回3000円でウリ行為「稼げない五十路風俗嬢」
証言⑮ 女のタイムリミットに怯える「婚活難民女子」
証言⑯ 歌舞伎町から出ず放浪「貧困娘の一日」

第5章・・・・・・・・自己責任国家に生まれて 文・吉川ばんび

内容説明

日刊SPA!で公開されるや否や、ネットで大論争を巻き起こした「年収100万円」シリーズが遂に書籍化!東京で絶望しながらも生き続ける当事者たちの心の叫びを新進気鋭のジャーナリストの分析とともに描いたノンフィクション!

目次

第1章 「見えざる貧困」ワーキングプア(窓のない密室で、息を潜めて暮らす「トランクルーム難民」;悪臭漂う、難民ご用達の「超激安ネットカフェ」;後遺症と毒親の呪縛に苦しむ「ゴミ屋敷に暮らす生活保護受給者」;母の遺骨を抱えながら「軽自動車に住む男」)
第2章 「貧困層に落ちる」元サラリーマンたち(田舎暮らしが失敗の発端になった「転職漂流者」;うつ発症で一気に転落「中年マクドナルド難民」;地方営業所を転々……着地点が見えぬ「社内漂流者」;脱派遣で就いた介護職も「外国人労働者の受け入れでクビ」)
第3章 不法行為に手を染める「暴走中年」たち(孤独と不安が怒りのトリガーに「暴走あおり運転者」;犯罪行為とはわかっていても…「空き家“不法侵入”生活」;親の資産を食いつぶす「引きこもり中年」;マスク転売するしかなかった…「新型コロナで失職した男」)
第4章 搾取され続ける「貧困女性たちの絶望」(旦那が45歳でリストラ「元専業主婦の悲哀」;一回3000円でウリ行為「稼げない五十路風俗嬢」;女のタイムリミットに怯える「婚活難民女子」;歌舞伎町から出ず放浪「貧困娘の一日」)
第5章 自己責任国家に生まれて

著者等紹介

吉川ばんび[ヨシカワバンビ]
’91年、兵庫県神戸市生まれ。フリージャーナリスト、ライター、コラムニストとして活動。大学卒業後、商社、司法書士事務所を経てライターとして独立。貧困や機能不全家族の問題について自らの生い立ち、貧困体験をもとに執筆や問題提起を行う。関心領域は主に格差問題、児童福祉、ブラック企業などの社会問題。ウェブ媒体や雑誌への寄稿のほか、メディアへの出演も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

63
貧困に身を置く人々16事例とコラム。ちょっと著者を調べたら、最近好感を持って読んだ『ショタラブドール炎上』についてのコラムを書いた方だった。『貧困女性を食い物にするメディア』は激しく同意。また、米学者の『欲求段階説』が非常にわかりやすい。①②から抜け出すのは半端ない困難が伴う。自己責任とか自助努力ってレベルじゃないから。『自己責任』ってやたらめったら耳にするけれど、使い方間違ってるよなあ、感じ悪っ……と思うことが多い。良書。2020/10/30

GAKU

55
年収100万円程の貧困生活を送る16人の人達への取材を中心に書かれた1冊。トランクルームに住む人。軽自動車に住む人。空き家に不法侵入し住む人。歌舞伎町の出会い系喫茶を根城にする未成年女性。売春に手を染める50代女性等々。持って生まれた環境で、負の連鎖は避けられない。そこから這い上がるのは非常に困難な社会。今の世の中、単に貧困イコール自己責任だろ!お前の努力が足りない!では片付けられない。この手のノンフィクションを読むたびに、今や日本て貧しい国になってしまったのか?と感じる。⇒ 2021/01/19

さきん

25
年収100万円のシビアな世界。サラリーマンが、専業主婦が、公務員が何かメンタルや体調を崩すことによって一気に状況が悪化する。親戚に連絡が行く上、その親戚と関係悪くても、そこからの支援ありきで中々受理されない生活保護は意外とハードル高く、支援活動が盛んなホームレスになった方がマシという状況。日本は、アメリカほどではないにしろ、イレギュラーな生き方に厳しい社会。2023/11/17

belalugosi6997

18
昔は「自己責任」で片付けていたが、多くの書籍に出会い改めた。「不況、貧困、失業は政府の失政=人災」。気が弱く、優しく、面倒くさがり、支援に対して消極的な姿勢が仇。女性や障害者や外国人は目立つ弱者で真の弱者はロスジャネ世代の非正規男性である。証言の中で印象的なのは外国人に職を追いやられた男性である。胸が張り裂けそうだった。左派的には優秀なマイノリティがお好きなようだが、埋もれた日陰の溢れたロスジェネも気にかけて欲しい。著書で一番の読応えは16人の弱者の証言ではなく、著者のコラムと歩んだ半生。どの証言より絶句2021/09/20

Taka

15
いつ転落するのかわからない。動けなくなるかも。今はある判断力がなくなるかも。そしたら貧困はすぐそこだ。働いても貧困からぬけだせず、トランクルームやネットカフェ軽自動車に住む人々。介護職をクビになる、田舎暮らしで失敗する、鬱を発症する元リーマン。煽り運転で鬱憤を晴らす中年、空き家で勝手に暮らす、引きこもり、ストレス社会が生み出すモンスター。出会いカフェに入り浸る貧困娘、元専業主婦の極貧一人暮らし、五十路になっても風俗から抜け出せない。でも底辺派遣で必死に節約貯金してる私から見ればやはり努力不足に感じた2023/07/05

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