出版社内容情報
朝食にガムやチョコレートを食べる小学生がいる一方、朝食を食べない小学生、食べさせない母親……。私立の学校では朝食の給食を始めたところもある。「飽食の時代」は、食文化、おふくろの味を破壊し、さらには食への感謝の気持ちを奪い去り、「食」が「食」でなくなる「亡食の時代」へ突入した!
内容説明
「きょう、朝ご飯にガムを食べてきたよ」。この類の話は、学校現場では珍しくなくなっている。日本の食卓がおかしい。「食」が「食」でなくなりつつある衝撃のリポート。
目次
第1章 食卓は今
第2章 消えゆく食文化
第3章 棄てられる食
第4章 作り出される食
第5章 医食“不”同源
第6章 再生への胎動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トダ―・オートマタ
6
本書が特別なことを言っているのかはわからないが 現在はあまりにも食事について、手間をかける余裕が 多くの人になくなったのだと思う。 効率化の流れに食文化は適してないのでここまで崩壊してしまった というように思える。 ただ、本書では最近の事例が多いようだが 食文化はかなり前から廃れ始めたように思うので 今がその末期の状態になっているのだろ。 要は食文化に限らず、文化というのは努力をしないと 維持できないものだろうな。2012/03/03
Humbaba
4
時間の流れが昔と比べて早くなっている.そのため,料理に対して時間をかけることが難しくなってきている.しかし,食事というのは体を作る基本であり,決してないがしろにして良いものではない.2011/04/21
Humbaba
3
我々が古来培ってきた食の伝統というものは,今や廃れようとしている.誰かが積極的に排しようとしたわけではなく,短時間で効率的に食餌を撮るようになったことが原因である.味覚というのは子供のうちにつくられる.食を大切にするためにも,子供の頃から食事の準備を手伝わせることが大切である.2011/01/11
Ell
1
本当の豊かさとは。沢山物が溢れているが、撮る栄養は少なくなっているし、豊かさがない。でも私も出汁はとれないなぁ、、2013/10/13
アルゴン
1
★★★★ 突出した事例なのか、今どき珍しくもない事例なのかは分かりませんが、現代の日本が食を楽しむことからかけ離れていることは読んでいて分かります。2009/05/05