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科学の地理学―場所が問題になるとき

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588371202
  • NDC分類 401
  • Cコード C1020

出版社内容情報

科学的客観性が実は、常に「どこからかの見方」に他ならないことをさまざまな角度から論じ、科学論における「地理学的転回」を試みる

内容説明

科学論における“地理学的転回”の試み。科学知識が生成されてきた歴史をたどり、科学的客観性がつねに“どこからかの見方”であることを提示する。

目次

第1章 科学の地理学はあるか(空間が問題;科学の地理学)
第2章 現場―科学の発生地(実験の館;蓄積の陳列棚;フィールド作業;展示の庭園;診療の空間;科学知識の身体;他の空間について)
第3章 地域―科学の諸文化(地域、革命、科学的ヨーロッパの勃興;権力、政治、地域科学;地域、読書、受容の地理学;科学、国家、地域のアイデンティティ)
第4章 流通―科学の諸運動(移転と転移―問題の提起;旅行と信用のテクニック;つなぎ合わせて世界をつくる)
第5章 科学を然るべき場所に位置づける

著者等紹介

リヴィングストン,デイヴィッド[リヴィングストン,デイヴィッド] [Livingstone,David N.]
1953年北アイルランド生まれ。ベルファストのクイーンズ大学で地理学を専攻し、同大学でPh.D.を取得。現在、同大学の地理学と知識史の教授。専門は地理学

梶雅範[カジマサノリ]
1956年横浜生まれ。1988年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了(学術博士)。日本学術振興会特別研究員、ソ連政府奨学金留学生。東京工業大学工学部人文社会群助教授などを経て、東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授。専門は科学史

山田俊弘[ヤマダトシヒロ]
1955年千葉県生まれ。1980年京都大学理学部卒業後、高校教員。1998年より東京地学協会日本地学史編纂委員会委員、国際地質科学史委員会(INHIGEO)日本委員。2004年東京大学総合文化研究科博士課程修了(博士“学術”)。現在、東京大学教育学研究員。専門は科学史、とくに地学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
わりと流し読み。というのも率直に言ってあまり新奇性を感じなかった。問題提起は非常に重要なものだが、既存の研究を空間という視点を軸に無難な整理をしつつ列挙している感じ。しいて言うならば第四章「流通」に、科学を場所に依存しないものとしてではなく、知識の生産におけるローカリティの役割から考察する著者の問題意識が地理学らしい形で述べられている。科学と空間という要素が個々の研究やより学際的な視野からなされる研究において中心的ないし周縁的に語られてきたのは、それだけ空間の問題が無視しがたく散らばっているからだろう。2014/11/12

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