出版社内容情報
現在、年間1000種の野生動物が絶滅しており、そしていったん絶滅した生き物は二度と地球上にもどることはない。
乱獲、生息地の分断、幼獣の食害、生息地環境の劣化・・・さまざまなシナリオで人間は動物を絶滅に追い込む。
野生動物を絶滅から救うために、我々は何をすべきなのか。
野生動物を「喰らう」問題、「装う」問題、そしていかにして野生動物を絶滅から救うかについての方策とよりどころとなる思想について多角的な視点から論じる。
内容説明
われわれには、何ができるのか―現在、年間1000種の野生動物が絶滅しており、そしていったん絶滅した生き物は二度と地球上にもどることはない。乱獲、生息地の分断、幼獣の食害、生息地環境の劣化…さまざまなシナリオで人間は動物を絶滅に追い込む。野生動物を絶滅から救うために、我々は何をすべきなのか。野生動物を「喰らう」問題、「装う」問題、そしていかにして野生動物を絶滅から救うかについての方策とよりどころとなる思想について多角的な視点から論じる。
目次
序章 絶滅危惧動物とヒト―かかわりあいの歴史と文化
第1部 絶滅危惧種を喰らう(「隣人」としてのゾウ―バカ・ピグミーのゾウ肉タブーから読み解くヒト社会の進化史的基盤;ジュゴン猟をめぐるトレス海峡諸島民と生物学者たち;凋落する大衆回遊魚―サケとウナギ)
第2部 絶滅危惧種の商品化と文化化(ウミガメはなぜ減少するようになったのか?;ホッキョククジラを守りながら食べる―北極海の先住民捕鯨;宝石サンゴ―限りある資源と限りなき欲望)
第3部 絶滅危惧種の保全と利用(野生生物の違法取引と戦う―ワシントン条約と日本;日本の「ゼロ絶滅」と「持続可能な利用」達成へのみちすじ;絶滅危惧種を創る、護る―新たな絶滅要因、感染症によるパラダイムシフト;食べて守るか、食べずに守るか)
終章 霊性の復権―絶滅危惧種とのつきあい
著者等紹介
秋道智彌[アキミチトモヤ]
山梨県立富士山世界遺産センター所長。専門は生態人類学、海洋民族学、民族生物学。日本・東南アジア・オセアニアにおける漁撈民の生態史、海洋民族学の研究、コモンズ論の研究に従事。最近は日本の明治~昭和前期の漁業についての資料解析をおこなう
岩崎望[イワサキノゾム]
立正大学地球環境科学部教授。専門は海洋生物学。宝石サンゴの生態と持続的利用に関する研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gokuri
志村真幸
はやたろう