出版社内容情報
未知なる熱帯雨林に魅せられた写真家の、30年にわたる旅の記録。いま、森の秘密が解き明かされる。図版多数掲載。
内容説明
ジャガーの咆哮、轟く怪音、漂う妖気…未知なる熱帯雨林に魅せられた写真家の、30年にわたる旅の記録。いま、森の秘密が解き明かされる!
目次
第1章 初期のアマゾン体験(徒労だった森の夜;消えた手漕ぎ用カヌア ほか)
第2章 川と湖の世界(石の川の増水と減水;土砂の川と岩盤の川 ほか)
第3章 樹と森の世界(天井の高い森;大小生命が集中する森の低層界 ほか)
第4章 土と地表の世界(倒れた大木と森の中の煙突;森の中は横穴だらけ ほか)
第5章 空気と気配の世界(怪しげな臭気と危険な臭気;大雨や暴風の予兆 ほか)
著者等紹介
高野潤[タカノジュン]
1947年新潟県生まれ。写真家。写真学校卒業後、73年からペルーやボリビアをはじめとしたアンデスやアマゾン地方を毎年歩き続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
134
中々日本では見られない世界が広がってるんだなと感じた。著者はアマゾンに行って30年の人だという。この本を読んだだけでアマゾンが見えるような気がした。2014/01/30
ホークス
49
2013年刊。著者は写真家として、ペルーを中心にアマゾンの森を長年歩いてきた。本書は当地での体験と伝承(妖怪など)を綴ったもの。怖い話や不気味な話が多く、ちょっと遠野物語を思わせる。探索中や野営中に、突然パーン、ゴゴゴ、ザワザワなど大きな音が聞こえる。著者も現地の人もビックリするが、正体はほとんど分からない。ジャガーやワニなど怖い生物の中で、著者が最も恐れるのは蛇。腹の膨れた大蛇が何日もじっと消化を待っていたり、ふと見上げると小さな毒蛇が自分を狙っていたり。写真家の話は細部への観察がリアルで面白い。2022/12/23
kinkin
8
コンクリートにアスファルト、ガラスにプラスチック、そして情報はネットに依存する現代。その現代と全く逆の世界が、アマゾンには存在する。 第1章 初期のアマゾン体験、第2章 川と湖の世界、第3章 樹と森の世界 第4章 土と地表の世界 第5章 空気と気配の世界。各章を通じて、今まで持っていたアマゾンとは違う一面を知ることが出来た。 2014/01/28
北風
5
アマゾンに30年行き続けた著者のアマゾン好きがヒシヒシと伝わってくる本でした。密林の中の生態などがよくわかりました。が。とにかくカタカナ語の多さに辟易しました。「ニャメ」だの「ペケペケ」だの「ドルミロン」だの当たり前のように言われても、わけがわからないです。せめて下段に註釈を入れて欲しかったです。また見開きの写真がやたらと多いですが、(新書だから仕方ないとはいえ)白黒の写真を見せられてもあまり現地の臨場感が伝わってきません。不親切な本と言えます。2014/04/21
塩崎ツトム
5
「異臭がした場合、大体は危険のサイン」という作者の経験則に、納得。2014/02/11