PHP新書<br> 中国は腹の底で日本をどう思っているのか―メディアが語らない東アジア情勢の新潮流

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PHP新書
中国は腹の底で日本をどう思っているのか―メディアが語らない東アジア情勢の新潮流

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569825915
  • NDC分類 319.2
  • Cコード C0231

出版社内容情報

中国の目にこの世界はどう映っているのか。最新事情に精通したジャーナリストが安保、文化、社会の知見を総動員して描く中国の世界戦略。

【著者紹介】
拓殖大学教授

内容説明

国際情勢における出来事を理解しようとするとき、日本人はよくステレオタイプな視点を抱きがちだ。しかし、それで真実に迫れるのか。本書は中国をはじめとする東アジア諸国が日本や他国をほんとうはどうみているかについて、独自情報や現地発の報道などを立体的に組み上げながら、その実相を明らかにしていく。日中、日朝、中朝関係などのいずれもが、読後にはまったく異なった風景にみえてくるはずである。そうしたなかで「価値観外交」を掲げる安倍政権の手法はどこまで効果的なのか。中国の本音を知悉したジャーナリストが日本メディアの語らない極東のダイナミズムを大胆に描き出す。

目次

第1章 「イスラム国」を介して中国の視点を学ぶ
第2章 なぜ日中関係の改善へと舵を切ったのか
第3章 「脱露入米」の裏にある真意を読み解く
第4章 日本人が知らない「中朝関係」のリアル
第5章 日本の北朝鮮外交がうまくいかない理由
終章 「価値観」ではなく「利害」に目を向けよ

著者等紹介

富坂聰[トミサカサトシ]
1964年愛知県生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てフリージャーナリストに。94年『「龍の伝人」たち』(小学館)で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞。新聞・雑誌への執筆、テレビコメンテーターとしても活躍。2014年4月より、拓殖大学海外事情研究所教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ZEPPELIN

9
価値観で動いているのは日本だけで、海外では利害が基準となっている。日本のマスコミは、日本への賞賛か、または脅威かといった観点でしかニュースを分析しないので、その裏側が理解できない。結果、国民もマスコミ以上の意見を持つことが出来ない。米中は一触即発の状態であるとニュースは語るが、中国は脱露入米を目指していると富坂さんは説く。何が正解か現時点では分からないけれど、国民の感情が政治の手足を縛ることは結果的に国益を損なうことにも繋がる。政治家の質は国民の質であるとも言われる。国民も賢くならねば2015/08/19

路地裏のオヤジ

6
日本は自国の価値観で外交を行うが、他国は利害で動くというのは当然のことだが、なるほどと理解できた。国内では、そうした報道が多いので、つい誤解してしまう。2021/01/03

Kentaro

6
北京大学中文系に留学経験を持つフリージャーナリストの著者が、日中関係を中国側の報道から、日本側からでなく、中国側の視点を読み解いた内容でした。 例えば、日本にとってはまた歴史を直視せよと日本を糾弾している演説の中にも、日本の軍国主義が中国人民に大きな被害をもたらし、と語ったあとに、最終的には日本国民も被害者になったと付け加えられている。 この表現は、1972年の日中国交正常化のプロセスに遡る。戦死遺族のわだかまりを払拭すべく、中国共産党が説得したロジックが日本の国民も同じく被害者だったという表現であった。2018/08/31

プレイン

6
外交の難しさを痛感した。日本の一方的な価値観だけでは諸外国との関係をうまく立ち回れない。中国、北朝鮮、ロシアなどしたたかだ。我々国民ももっと世界に目を向けて目先だけの感情に流されず、理想的な価値観ばかりを追い求めず利害関係をよく見極め世界と協調して欲しい。イギリスのAIIB参加に驚いているようでは何の思慮もない。国民がバカだとマスコミも外交官、政治家もたかがしれている。2015/08/25

totalEclipse

3
この本は一読の価値があると思う。現在の状況だと国全体の雰囲気が中国や韓国に対して感情的になっている面は否めないが、本書を読めば、もっと冷静に相手国の真意を分析し、切るカード、タイミングを見計らって上手に付き合っていかなければならないことに気づかせてくれます。2015/10/20

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