PHP新書<br> 資源がわかればエネルギー問題が見える―地球科学入門〈2〉環境と国益をどう両立させるか

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資源がわかればエネルギー問題が見える―地球科学入門〈2〉環境と国益をどう両立させるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 226,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569806785
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0244

出版社内容情報

地熱発電、天然ガス、メタンハイドレート、オイルンド、レアアース……資源と環境の二大問題をセットで解説。世界の動きと日本の戦略。

【著者紹介】
京都大学大学院教授

内容説明

東日本大震災をきっかけに袋小路に陥ったエネルギー政策。地球温暖化を防ぎつつ、安全で安価なクリーンエネルギーを求めるという究極の難題にぶつかった。世界が資源探査や技術開発に積極的に動くなか、「資源弱者」の日本人はいつまで国際情勢に翻弄されつづけなければならないのか?地熱発電、天然ガス、メタンハイドレート、オイルサンド、レアアース…よく耳にするニュースの本質を項目ごとにわかりやすく解説。貴重な地下資源を生み出してきた地球史もおさらいしながら、エネルギーと環境の二大問題をセットで考える。

目次

第1章 資源をめぐって世界は動いている(ウランを利用する原子力発電、続けるために不可欠な条件とは?;世界に遅れた地熱発電に、いま一度力を入れるべき;石油が枯渇するかどうかは、探査投資と省エネで決まる;石炭はいまなお巨大な資源、温暖化に対応できる新技術の道;天然ガスはエネルギーの優等生、技術革新により開発区域が拡大 ほか)
第2章 私たちは地球環境を守れるのか(地球から飛び出して誕生した月は、地球環境を安定させる役割をもっている;太陽と絶妙な距離にある地球が、生命を育む「水惑星」となれた真の理由;「サブシステムの相互作用」で、複雑な地球は解読できる;放射性同位体を用いた年代測定で、地球の歴史に目盛りが入った;38億年前の広大な原始海洋、熱水噴出孔から生命は誕生した ほか)

著者等紹介

鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年東京都生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。テレビ、ラジオ、講演会で科学をわかりやすく解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。日本地質学会論文賞受賞(96年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

11
原子力発電、地熱発電、石油、石炭、天然ガス、メタンハイドレート、オイルサンド、鉄鉱石、非鉄金属、金、レアメタル、都市鉱山、珪石、石灰石。人類に不可欠な資源の現在が分かる。そして惑星としての地球、その歴史と俯瞰して地球環境問題とエネルギー問題を考察する。知っておくべき大切な視点てんこもりの良著。2015/08/05

みどるん

6
基本的なエネルギーの解説も分かりやすかったけど、後半の地球科学の方が印象に残った。地学を知らないので雑学として楽しめた。ストック型文明からフロー型文明へ移行すべき中でこれから生物はどう進化していくのか気になる。2013/12/09

taming_sfc

1
前半はとくに、高校生レベルの初学者向け。図表も多く、一般の方々にも理解しやすいのではないでしょうか。2018/05/11

JUN0110

1
じつは、月が誕生した当時の地球は、現在よりももっと早く自転しており、1日は4-6時間ほどでした。一方、地球が太陽を回る公転速度は変わっていませんので、当時の1年は1500-2000日ほどだったことになります。すなわち、 いまより4-6倍の速さで1日が終わり、四季は4-6年でやっとめぐってくるというわけです。その後、いまにいたるまで40億年以上もかかって地球の自転速度を遅くしたのは、地球と月の間で働く引力です。これによって地球上の海では潮の満ち引き、 すなわち潮汐が起きました。2015/02/05

だいち

0
石油、石炭、天然ガスなどの資源の長所・短所、取れる場所などが詳しく書かれていて勉強になった。エネルギー問題について勉強にするあたり、1冊目として最適だと思う。 第2章は地球史について。読む前に想像していた内容と異なりましたが、こちらも興味深かった。ただもう一度読み返すなら、1章だけかな。。2016/05/16

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