PHP新書<br> 人生をやり直すための哲学

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PHP新書
人生をやり直すための哲学

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569794914
  • NDC分類 130.4
  • Cコード C0210

内容説明

夫婦仲が悪い時、成果があげられず不遇な時、人生の目的を見つけられない時―人生には様々な悩みがつきまとう。そんな大人の苦悩に、歴史上の哲学者が彼らの思想を駆使しつつ相談に応じていく。ソクラテス、アリストテレス、デカルト、カント、ヘーゲル、サルトル、フーコー、キルケゴール、ニーチェなど総勢二十人。人間関係、仕事、社会、迷いと不安、生きる困難と、誰もが直面する問題に一つの指針を示してくれる。人生の壁を乗り越え、力強く生きていくためのヒントがここにある。

目次

第1章 人間関係の悩み(ソクラテスに聞く―不仲~夫婦仲が悪い時;アリストテレスに聞く―不信~信じていた友人に裏切られた時;デカルトに聞く―不和~家族から理解されない時;レヴィナスに聞く―孤独~わかちあう人がいない)
第2章 仕事の悩み(カントに聞く―失敗~不手際や失策をおかした時;ヘーゲルに聞く―不振~成果があげられず、不遇な時;ウィトゲンシュタインに聞く―違和感~上司や職場に溶け込めない時;アーレントに聞く―挫折~仕事があわないと感じた時)
第3章 社会への不満(マルクスに聞く―貧乏~お金が十分に得られない時;サルトルに聞く―不自由~しがらみや制度がわずらわしい時;フーコーに聞く―権力~政府や社会のしくみに怒りを感じる時;ロールズに聞く―不安~老後が心配になった時)
第4章 迷いと不安(プラトンに聞く―不倫~泥沼な関係に陥った時;キルケゴールに聞く―離婚~パートナーと別れた時;ニーチェに聞く―虚無~人生の目的を見つけられない時;デリダに聞く―転職~進路変更を考えた時)
第5章 生きる困難(アランに聞く―別離~愛する人を喪った時;ヤスパースに聞く―失業~倒産やリストラに遭遇した時;メルロ=ポンティに聞く―病気~心や身体が不調な時;ハイデガーに聞く―介護~親を看取り、死と向き合う時)

著者等紹介

小川仁志[オガワヒトシ]
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。徳山工業高等専門学校准教授。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商社、フリーター、市役所を経た異色の哲学者。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふ~@豆板醤

45
ソクラテスやデカルトなど哲学者の思想に沿って悩み相談をしていて、テーマごとに分類された全20章からなる本。各章は、寝る前に少し読むのにちょうどいいボリュームかも。ただ、読みやすい分、哲学者一人ひとりの思想については薄かった印象。問答法による問題解決方法は参考になりそう。「理想的であるものこそ現実的であり、現実的なものこそ理想的である」「豊かな人間とは、自信が豊富であるような人間であって、富を持つ人間のことではない」2016/12/04

村越操

16
哲学を身近にしてくれる著者の力量に感謝します。人間関係、離婚、虚無、天職、別離、失業、病気、介護といった普遍的な悩みを哲学者ならこう考えるというテイストが新しい。個人的には来年以降も期待している作家さんの一人です。「悪妻をもつと哲学者になれる」「ヘーゲルは、あらゆる問題は解決できる、しかもそれはこやしや武器になるとすら考えました」2013/12/04

Gotoran

16
『哲学カフェ』を主宰している著者が、実際の具体的な悩み相談事例に、20人の歴史上の哲学者の教えを、1対1に結び付け、各哲学者の思想を概説しつつ、解決の糸口を模索していく。簡潔に纏まっていて、解り易い。入門書の域を出ないものの、哲学=堅苦しく、難解というイメージを払拭させる内容。著者は、哲学を「真理に向かう前向きな営み」と捉え、「悩み、迷いがあっても、明るく解決して、自分に自信を持って明るく前向きに生きていこう!」と読者を応援してくれている。著者自身、商社マン、弁護士資格取得挫折、フリーター、市役所↓2012/09/22

和草(にこぐさ)

9
人生相談形式になっていて、なぜそう思うのか。どう考えたらよいのか。哲学者の言葉を引用し回答する。哲学が身近に感じられた一冊。2013/08/19

kanaoka 56

7
大変分かりやすく馴染みやすい哲学の本でした。「おわりに」で、哲学の抽象性ゆえにどのような事柄にも当てはまるという利点、どんな悩みにどの教えを結び付けるかは自由で読者次第、という記述が妙に気に入りました。2015/07/04

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