オオカミ―その行動・生態・神話 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 493,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560040775
  • NDC分類 489.56
  • Cコード C0045

内容説明

バイエルン森国立公園の広い囲い地で飼育されたオオカミの繁殖行動、成長、社会行動、コミュニケーションなどを綿密に記載し、イタリアの山地に生息する野生オオカミの生態を報告するとともに、オオカミと人間の関わりあいの歴史をもドラマティックに描き、保護対策にも触れている。

目次

オオカミ―最上級の動物
最初はアンファだった
行動の発達
オオカミの「ことば」
順位
順位の発展
性、交尾、子育て
順位の機能
群れの結びつき、まとまり、統率
社会的戦略の適応的価値
オオカミの生態に寄せて
アブルッツィのオオカミ
オオカミー―崇拝され、誤解され、誹謗され

著者等紹介

ツィーメン,エリック[ツィーメン,エリック][Zimen,Erik]
1941年スウェーデン生まれ。14歳のときニューヨークの博物館で剥製のオオカミと出会い、野生への強い憧れを抱く。1967年、北ドイツのリックリングに囲い地をつくり「アンファ」を育てる。1971年そこでの研究で博士号を取得した後、バイエルン森国立公園に移り、広大な野外囲い地をつくるなど、様々な研究プロジェクトを指導する。ドイツや北米での観察ばかりか、世界自然保護寄金「WWF」の委託によりイタリア最後の野生オオカミの生態調査を行うなど、その活動範囲はきわめて広い

今泉みね子[イマイズミミネコ]
1948年生まれ。国際キリスト教大学教養学部卒。フライブルグ在住。環境ジャーナリスト、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かつどん

3
自分で飼育管理(?)していた狼を広い囲い地で観察した様子が多く、順位づけや群れがどう確立していくかが詳細に書かれている。ただ、この著者は狼が村に逃亡したり他人を襲ったりすることにちょと甘いのでは?とも思えた。かなり狼弁護しているイメージ。それでもずっと一緒に暮らし、時に闘ったり、管理し切れなくなったものは射殺もせねば、とちらりと書いてあったりと実際はかなりシビアな研究だったのだろう。私は基本、犬苦手なのでたいしたもんだなー、と感心しまくりでした。2014/08/22

カネコ

2
2013/01/22

Mihoko

0
オオカミのことがよくわかる。 順位確定が永続的なものではなく相対する個体によって変化していく。それが、相当、熾烈であることに驚いた。一匹を皆で攻撃したりと…。この研究者が(時代もあるのかもしれませんが)動物を当然のように実験材料に使っている様子に嫌悪感を持った。けれど、恐怖と攻撃の顔の変化等はこういう研究があってこそのものでとても興味深いものでした。2016/09/22

千秋けん

0
子供から群の様子まで生態が細かく明記してあり知識が無かったのでわかりやすかった。神話も狼に理解のある文章で明記してあるので他の狼伝承の本よりは読んでいて気持ちよかった。2011/11/02

レンジャー

0
オオカミとは。 調査や観察をとおして記されたオオカミといういきもののこと。 まさにオオカミのすべて。

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