内容説明
オオルリシジミ、キキョウ、カワラナデシコ、オミナエシなど、長い年月にわたって山と里の「境界域」に生き残ってきた動植物が、いま絶滅の危機に瀕している…。自然と人間の関係性の歴史的考察に基づいた里山・草原・耕作放棄地を宝に変える方法。
目次
序章 里山・草原・遊休農地をどうとらえるか―歴史をふまえて未来へ(里山・草原・遊休農地の位置づけを考えるために―“境界性”と“入会性”をもった土地・土地利用とは;人と山との関係史―日本近代・「山林比率二割九分」からの出発 ほか)
第1章 里山の歴史的利用と新しい入会制(一里塚のエノキから見えてくるもの;雑木林の環境と生きものの歴史を振り返る ほか)
第2章 草原利用の歴史・文化とその再構築(森林の国日本の草原;いま、日本の草原があぶない ほか)
第3章 遊休農地問題とその解消に向けた取組み(遊休農地はなぜ生まれるのか;遊休農地の解消をめざした取組みの特徴 ほか)
著者等紹介
野田公夫[ノダキミオ]
1948年愛知県名古屋市生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(京都大学)。島根大学農学部講師、京都大学農学部助教授等を経て、京都大学大学院農学研究科教授
守山弘[モリヤマヒロシ]
1938年神奈川県平塚市生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。農水省農業環境技術研究所上席研究官を経て、同研究所名誉研究員。被災地福島県浪江町にあるDASH村(日本テレビ放映)の里山博士
高橋佳孝[タカハシヨシタカ]
1954年福岡県生まれ。岩手大学大学院農学研究科修士課程修了。農林水産省中国農業試験場畜産部、近畿中国四国農業研究センター畜産草地部などを経て、近畿中国四国農業研究センター畜産草地・鳥獣害研究領域上席研究員。全国草原再生ネットワーク会長。阿蘇草原再生協議会会長
九鬼康彰[クキヤスアキ]
1969年兵庫県神戸市生まれ。1993年京都大学農学部農業工学科卒業。1998年京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学。現在、京都大学大学院農学研究科助教。京都大学博士(農学)。平成22年度農村計画学会奨励賞(論文)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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