内容説明
学びの心構えから始め、記号や慣習、数や集合などの基本概念、数学に欠かせない厳密な論証方法などについて解説。
目次
大学で学ぶということ
学ぶためのヒントと道具
学術書の読み方・数学で使われる文字
定義・定理などの基本的な用語
集合の記法
命題論理
命題の同値・背理法
習慣的に使われる記号や言葉
集合の演算
集合が等しいことの証明〔ほか〕
著者等紹介
和久井道久[ワクイミチヒサ]
1967年生まれ。1992年九州大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。現在、関西大学システム理工学部准教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sawyer
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解析学に関連することや、集合濃度に関するトレーニングを除いた、命題論理や全称命題、定義、定理の枠組み部分に絞って読んだ。とはいってもその手の内容が8割を占めている。大学生のときを思い出すと、これほど枠組みを作って丁寧に考えていなかったなぁというのが本音。もちろん当時は当時で厳密に読んだつもりではいたのだが、押し寄せてくる新しい概念の海に飲み込まれて、教科書の受けよりで読み進んでいた感があったのかもしれない。この本はそんな穴を丁寧に埋めてくれる、自分の構成する論理に自信を持たせてくれる素晴らしい本だった。2024/03/18