女性労働に関する基礎的研究―女性の働き方が示す日本企業の現状と将来

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  • サイズ A5判/ページ数 291p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535558885
  • NDC分類 366.38
  • Cコード C3033

出版社内容情報

女性の働き方の課題を詳しく探ることにより、企業における男性の働き方、ひいては人事管理からみた企業経営のあり方を問う。ワーク・ライフ・バランス施策は企業業績を高めるか?
日本企業における女性の働き方の課題を探ることで、望ましい男性の働き方、企業経営のあり方、職場のあり方、人事管理の視点から描き出す。
データ分析、アンケート調査、インタビュー調査等をもとに、丹念に積み重ねた研究の集大成!

第1章 問題意識と本書の骨格

 1 なぜ通常の企業における「女性の活躍」シナリオが非現実的か
 2 雇用システム研究の重要性
 3 ワーク・ライフ・バランスからの視点の重要性
 4 議論のレベル
 5 各章のポイント

第2章 コース別雇用管理制度による雇用の多元化

 1 コース別雇用管理制度の推移と現状
 2 1990年代まで筆者が論じてきたこと
 3 総合職の転勤と昇進に関わる個人調査
 4 配置転換とコース別雇用管理制度:JILPT2012年調査の再分析
 5 一般職から総合職への転換とコース別雇用管理制度の廃止


第3章 パートタイマーから短時間正社員への展望

 1 パートタイマー類型化
 2 パートタイマーの基幹化
 3 代替の進行
 4 短時間正社員


第4章 WLBの要としての育児休業制度の運用

  1 ほぼ完全に普及した育児休業制度
 2 昇進・昇格と人事考課
 3 WLB施策利用による昇進の「遅れ」
 4 代替要員問題の深刻さ
 5 育児休業制度は女子再雇用制度にとってかわったか
 6 育児休業は本人にとって職業能力開発の妨げになるか
 7 指標開発の重要性


第5章 「遅い選抜」は女性に不利に働いているか
 
 1 問題の背景
 2 女性管理職輩出の指標
 3 「ウィン‐ウィン」と雇用システムに関する先行研究
 4 昇進スピードと女性管理職そしてWLB
 5 管理職の分析
 6 育児休業利用との関係について
 7 まとめ
 付録


第6章 男女均等とWLB施策は企業業績を高めるか
 
 1 はじめに
 2 「ファミリー・フレンドリー」企業へ
 3 ファミフレ、WLB研究の3つのレベル
 4 まとめ
 付録


第7章 中小企業では女性活躍は難しいか?
 
 1 人事制度
 2 女性活用について
 3 WLB施策について
 4 大阪の中小企業調査による男女均等とWLBの関連


第8章 女性活躍のための企業および職場レベルの施策
――WLBを促進する遅い昇進システムの基本的維持と仕事表の活用

 1 雇用システム
 2 仕事表の先行研究と論理
 3 職場レベルにおける仕事表の重要性
 4 仕事表の普及と賃金の支払い方法や処遇方法と無関係ではないか:海外事例
 5 生産労働者、販売労働者以外での可能性:B社の事例
 6 仕事表の機能
 7 仕事表の限界
 8 最後に:雇用システムと職場マネジメントからみた女性活躍

脇阪 明[ワキサカ アキラ]
著・文・その他

目次

第1章 問題意識と本書の骨格
第2章 コース別雇用管理制度による雇用の多元化
第3章 パートタイマーから短時間正社員への展望
第4章 WLBの要としての育児休業制度の運用
第5章 「運い選抜」は女性に不利に働いているか
第6章 男女均等とWLB施策は企業業績を高めるか
第7章 中小企業では女性活躍は難しいか
第8章 女性活躍のための職場レベルの施策―WLBを促進する遅い昇進システムの基本的維持と仕事表の活用

著者等紹介

脇坂明[ワキサカアキラ]
1953年富山県高岡市生まれ。1977年京都大学経済学部卒業。1982年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士(京都大学)。岡山大学教授などを経て、1999年より学習院大学経済学部教授。現在、日本キャリアデザイン学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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