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現代ロシアの深層―揺れ動く政治・経済・外交

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  • サイズ A5判/ページ数 586p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784532354121
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C3022

内容説明

巨大な隣人の素顔をベテラン記者が多角的に解説する待望の現代ロシア論。知られざる再生の苦悩とジレンマ。

目次

第1部 政治―混乱から安定へ(プーチンとロシアのアイデンティティ;豪腕プーチン八年有余の軌跡;ユーコス事件と石油王の退場;支配層の変遷―オリガルヒからシロビキへ;報道の自由の微妙;双頭体制の発足)
第2部 終わりなき軍改革(軍効率化に悪戦苦闘;核戦力の再編と新型ミサイル開発)
第3部 ショックに揺れた経済・社会(経済多角化への挑戦;二〇〇八~二〇〇九年経済危機の衝撃;資源大国ロシアの復活と課題;歯止めかからぬ人口減少)
第4部 主張する外交対米関係(ユーフォリアからリセットまで;核軍縮とミサイル防衛をめぐる攻防;ロシア流民主主義への疑念;対NATO接近と反発;対イラン脅威認識の隔たり;コソボ独立をめぐる応酬;「ナン・ルーガー」と原子力協力)
第5部 茨の道―対近隣諸国関係(解決の糸口つかめぬ北方領土問題;ロシア・グルジア紛争の地政学;思うに任せぬ新ロシア圏づくり;中央アジアの新グレート・ゲーム;中ロの緊密で複雑な関係)

著者等紹介

小田健[オダタケシ]
日本経済新聞社国際部編集委員。1973年東京外国語大学ロシア語学科卒業。日本経済新聞入社。整理部、外報部などを経て、87~91年モスクワ支局長。92~96年欧州総局次長。98年論説委員。2009年より現職。北海道出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うらじ

2
軍改革の章が興味深かった。ソ連崩壊の混乱でガタガタになったロシア軍。そこから大量動員体制を見直し大幅な人員削減・組織再編を断行し軍がスリム化。昨今のウクライナで披露された近代的武装とオペレーションを見る限りそれが成功しているのだろう。たった数年のうちまでここまで劇的に改善されるってのはスゴい。2014/05/08

midnightbluesky

2
結局、熟読できないまま返却日を迎える。2012/01/22

katsu708

2
ロシアの政治家の深謀遠慮には恐れ入る。 世界屈指の資源国であり経済規模も先進国並みなのに国民生活は中位ではある。チェチェン戦争に手を焼くなど、軍事力や内政の効率性に疑問はあるが、政治力や交渉力でカバーしているイメージ。アメリカとタメを張るだけあって、ロシアの政治家の深謀遠慮には恐れ入る。日本の政治家からはあまり聞かれない「国益」という言葉は、全世界的に遣われてるようだ。アメリカ的な正義や倫理が浸透した今、その対極にある国の政治を紐解く意義があるはず。2011/12/04

電球

1
ソ連崩壊から現在に至るまでのロシアについて見た一冊。ロシアの抱える内情や実情、現状を詳細だが判りやすく述べている。ロシアについて否定的な見方をする人が多い日本人にとっては面食らう話が多いかもしれないが、それはつまりロシアの事を実際は知らない人が多いという事の裏返しなのかもしれない。2012/07/18

shuhei0706@gmail.com

1
ゼミでの論文のために読んだ一冊。数字に頼った解説はあんまり好きじゃないけれど、現在のロシアを取り巻く状況を簡潔にくまなく取り扱っている。アメリカの正義を念頭に置かれた書物を読むことに慣れた日本人にとって、アメリカを善とすることを当たり前としない書物を読むのは新鮮。新たな発想と、それまでの自分の了見の狭さを痛感させられる。また、世界はリアリズムと利益追求のエゴが当たり前の前提として成り立っている。その前提を持たないのは日本人のみ。異質な国民性がいいものか悪いものかよりも世界の当たり前を認識することが大切。2011/09/24

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