内容説明
排出削減にかかる費用は?環境税でどこまで抑制できる?温暖化懐疑論の問題点を明らかにし、正しいデータと現実的なシミュレーションを駆使して具体的な対応を提言する。
目次
1 温暖化問題への対応姿勢(温暖化対応の基本姿勢;温室効果ガス排出抑制目標とその評価)
2 温暖化抑制方策とそのコスト評価(日本の温暖化抑制目標は達成できるか;温暖化対策にどの程度のコストが必要か)
3 経済的手段による温暖化抑制効果―専門的分析(経済的手段による温暖化抑制シミュレーション)
著者等紹介
茅陽一[カヤヨウイチ]
1934年生まれ。北海道出身。1957年東京大学電気工学科卒業、62年同大学院博士課程修了、工学博士。その後講師、助教授を経て78年東京大学電気工学科教授、95年退官、東京大学名誉教授。同年より慶応義塾大学教授、98年より(財)地球環境産業技術研究機構副理事長兼研究所長。専門はエネルギー環境システム工学。東京都科学技術功労者、環境省環境功労者。電気学会会長、エネルギー資源学会会長、政府資源エネルギー調査会会長等を歴任。現在、産業構造審議会地球環境小委員長、(独)科学技術振興機構原子力開発運営統括等を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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taming_sfc
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茅陽一先生らによる2008年の著作。大学院修士課程のときに茅先生の優しい人柄に触れ、また一緒に某火力発電所に訪問したことを思い出しつつ読んだ。ここで茅先生らが主張しているのは、低炭素社会を構築することが優先されるのか、経済的にモデレートな対策をとるべきなのか、ということである。本書後半では、具体的データを入れてシュミレーションを試みているが、要するに日本国民に対して低炭素社会を構築することはコストにおいて覚悟のいるプロセスであることを指摘すると言う意味で、議論に一石を投じている。2011/05/25
くろかわ
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お仕事用2008/11/21
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