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流行に踊る日本の教育

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  • サイズ 46判/ページ数 334p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784491041599
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C3037

内容説明

改革を扇動する言葉に踊らされず、安易な批判や復古趣味に陥ることなく、未来志向で地に足のついた教育のもつ真の力を再考する!

目次

新しいものにとびつく前に、当たり前をやめる前に
資質・能力ベースのカリキュラム改革―学校ですべきこと、できることは何か?
個別化・個性化された学び―「未来の学校」への道筋になりうるか
対話的・協同的な学び―新しい知と文化が生まれる学校を目指して
プロジェクト型学習―カリキュラムにおけるプロジェクトは「メソッド」の再来
インクルーシブ教育―「みんなちがって、みんないい」の陰で
教師による「研究」―「仮説‐検証」という呪縛
外国語コミュニケーション
大学入試改革―それで高校教育は本当に変わるのか?
エビデンスに基づく教育―黒船か、それとも救世主か
社会に開かれた教育課程―カリキュラム・マネジメントと「地方創生」
座談会 いま一度、立ち止まり、語り合っておきたいこと

著者等紹介

石井英真[イシイテルマサ]
京都大学大学院教育学研究科准教授。博士(教育学)。専門は教育方法学。学校で育成すべき学力のモデル化、授業研究を軸にした学校改革。日本教育方法学会理事、日本カリキュラム学会理事、文部科学省「児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ」委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

29
モヤモヤ感が残るいい本でした。立ち止まって考えること、教育が人間臭さを伴う営みであること。四月から新しい立場をいただき、より教育について俯瞰的に捉える必要と発信すべき責任も加わった中で、たくさんの示唆をいただき、自分なりの課題意識のもてる一冊でした。2021/04/11

izw

10
日本の教育界、とくに小中学校の教育が、アクティブ・ラーニング、カリキュラム・マネジメントなどのはやりの言葉や、AIを活用したEdTechに踊らされて、右往左往しているというのは事実だろう。その指摘はよいとして、では、現状が満足できるかというとそうでもないはずだが、その改善の方向性、改善方法については、あまり具体的な提言がされていないように見える。真に必要なのは何か、についてもう少し突っ込んだ議論を期待していたが、これからなのだろうか。2021/04/04

totuboy

7
日ごろから現場に立っていてもやもやと思うところについて、さらにもやもやとさせてくれる。悪い意味ではなく、常にこういった葛藤の中で教育話されている、ということを改めて感じた。特にエビデンスによる教育、という項目は秀逸。教育による効果がどれほどあるか、変数が多すぎる教育の中で、その成果をはっきりと結びつけることは本来できない。研究の仕方もそうで、仮説を検証していく現在のパターンについてももう一度見直す必要がある。教育論文は「効果はありませんでした」というものは本当にないから。2021/02/13

T

6
あー、楽しかった。久しぶりに読んだ学術的な香りがする本でした。昨今の教育業界での流行を歴史を参照しながら、現代的な文脈でどのような意味を成すのか、あるいは、新しい教育の方法論を起点としてその文脈で本質的に求められているものは何か、ということを批判的に考察しています。新しいキラキラしたものに飛びつく、海外のものはよく見える、みんな違ってみんないい、パッケージにしたりAIを使えばよい…などは、令和の病ではと感じました。行き着く先は、恐ろしい経済、能力、情報の格差では。教育の機会均等は維持しなければなりません。2021/09/26

Go Extreme

5
新しいものにとびつく前に・当たり前をやめる前に 資質・能力ベースのカリキュラム改革ー学校ですべきこと・できること 個別化・個性化された学びー未来の学校への道筋:一斉授業からの脱却という神話 アダプティブ・ラーニング イエナプラン・ブーム 学びの多様性と難しさ 過剰期待に潜むリスク 対話的・協同的な学びー新しい知と文化が生まれる学校:対話のある学び プロジェクト型学習ーカリキュラムにおけるプロジェクトはメソッドの再来:プロジェクト流行略史 インクルーシブ教育 エビデンスに基づく教育 社会に開かれた教育課程2021/02/24

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