出版社内容情報
大量生産・大量消費・大量廃棄で疲弊した地域社会に、私たちは新しいモデルを作り出せるのか。地域産業の発展に身を捧げ、被災地の現場を渡り歩いた著者が語る。
内容説明
震災により、私たちは「地域」をベースに暮らしていることが痛感された。しかし地域社会は、20世紀型の経済発展モデルに疲弊しきっている。本書は、国内外8000工場を踏査した「現場学者」が被災地を訪ね歩き、地域、そして自分自身が豊かになる働き方を考えた渾身のレポートである。
目次
第1章 震災で鮮明化した「地域」の大切さ―成熟社会の私たちのあり方
第2章 岩手県大槌町/津波災害と地域産業―すべてを波にさらわれた町で(大槌町の被災と復旧の状況;すべてを波にさらわれた跡地で;被災を免れたモノづくり中小企業;小さな港町の地域産業のあり方)
第3章 福島県浪江町/原発災害と地域産業―避難する中小事業者の取り組み(浪江町の被災と避難状況;故郷を離れて;避難した人びとを支えるサービス業、小売業;全てを失い、避難地で再開する製造業;中小企業は地域の「力ある市民」)
第4章 茨城県日立地区/地震災害と地域産業―近くの異業種、遠くの同業種の交流(日立周辺の被災と復旧の状況;ひたち立志塾とネットワーク;驚異的なスピードで回復した製造業;「近くの異業種、遠くの同業種」)
第5章 地域産業と私たちのこれから
著者等紹介
関満博[セキミツヒロ]
1948年生まれ。一橋大学名誉教授、明星大学教授。専門は産業論、中小企業論、地域経済論。現場主義を標榜し、100冊を超える著書を持つ。2000年より全国の工業集積地などで私塾を展開。気仙沼市、浪江町などの震災復興委員も務める。『空洞化を超えて』(日本経済新聞社、サントリー学芸賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メタボン
鎌倉 幸子
えふ
壱萬弐仟縁