出版社内容情報
なぜ光の速さは変わらないの? 時間は絶対的なもの? 物理学者の父親にヒントをもらって思考実験を繰り返す高校生の物語。
内容説明
「なぜ光の速さは変わらないのか」「どうして重力は物を落とすのか」「時間は絶対的なものなのか」物理学者である父親にヒントをもらいながら思考実験を繰り返すうちに、自然界の法則の不思議に開眼する。
目次
1日目 猿は飛び降りても助からない
2日目 絶対がなくなる世界
3日目 ラプラスの悪魔とプロクルステスの寝台
4日目 殻だけの卵と100年の宿題
5日目 紙の匂いとページをめくる音
6日目 重力の波、宇宙の始まり
3週間後 夏の終わりと夢の始まり
著者等紹介
佐宮圭[サミヤケイ]
1964年、兵庫県尼崎市出身。早稲田大学第一文学部卒業。学研『大人の科学マガジン』などのサイエンスライターとして、日経BP『日経クロストレンド』などでビジネスライターとして活躍。2010年『鶴田錦史伝―大正、昭和、平成を駆け抜けた男装の天才女流琵琶師の生涯』で第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。『さわり』として刊行された
松浦壮[マツウラソウ]
1974年生まれ。京都大学で理学の博士号を取得後、素粒子物理学者として、日本、デンマーク、ポーランドの研究機関を渡り歩く。2009年から慶應義塾大学商学部勤務、現在は教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
18
最近、量子物理学の素人向けの本を読んでいる。面白いけれど、分からないこと多々。そして、アインシュタインの相対性理論が頻繁に登場する。でも名前を知ってるだけで、何のことか分からない。私には、量子物理学の本を読むための基礎知識がない。ということで借りて来た。相対性理論、光がベース。光の進む速度は、いつも同じでまっすぐ進む。光には質量がない。重力=加速。ここから思考実験を行って、時間は相対的、重力は空間のゆがみ、重力が強いほど時間の流れは遅くなるという結論が出て来た(そうな)。半分くらいは理解できたらしい。2024/03/02
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/09/11
Go Extreme
2
一日目 猿は飛び降りても助からない 二日目 絶対がなくなる世界 三日目 ラプラスの悪魔とプロクルステスの寝台 四日目 殻だけの卵と100年の宿題 五日目 紙の匂いとページをめくる音 六日目 重力の波、宇宙の始まり 三週間後 夏の終わりと夢の始まり2021/06/30
クリアウォーター
1
★★★★☆本書は、相対性理論とはどういうものなのかを、高校生を主人公としたストーリーで説明している。難しい式などは一切でてこない。誰でも想像できるような事象を通じて、一歩ずつ相対性理論に迫る。こういう風に説明すればわかり易いのかぁ、と感心するしかなかった。また、相対性理論が使われている例としてGPSが出てきたが、これも非常にわかり易い。なんか難しい印象のある相対性理論が一般的に使われている技術に適用されているのを知ることは、一気に興味がそそられるだろう。本書にも書かれているが、好奇心を持つこが大事である。2021/09/18
大手町
0
アインシュタインの相対性理論及び一般相対性理論について、鈴木数馬の科学部への入部までのストーリーと並行して解説した一冊。科学や物理って難しくて取っ付きにくいと思われがちだけど、思考実験で自分の頭で考えていくと親しみやすくなるのだと思った。相対性理論や一般相対性理論についてもっと知りたければ、最後の参考文献リストの文献も併せて読んでみてもいいかもしれない。2023/03/29