ちくま新書<br> 夫婦幻想―子あり、子なし、子の成長後

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ちくま新書
夫婦幻想―子あり、子なし、子の成長後

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072382
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0236

出版社内容情報

愛情と信頼に満ちあふれた夫婦関係は、いまや幻想なのか。不安やリスクを抱えつつも希望を見出そうとして苦闘する夫婦の実態を、綿密な取材に基づいて描き出す。

内容説明

夫婦関係は、今や精神的にも経済的にも不安やリスクを増大させるものへと変容してしまっている。にもかかわらず、人はパートナーを求め続ける。夫婦は実際にどう変わっているのか。かつての理想の夫婦像はすでに「幻想」なのか。いや、変わらない部分―夫婦の根源的な何かがあるのではないか。戦後家族モデル崩壊後の混沌状況における夫婦のあり方を、子どもを作るかどうかの選択、子の成長による変化などにも注目し、長期にわたる確かな取材をベースにその実態に迫っていく。

目次

第1章 「活躍」妻と「イクメン」夫の冷戦(妻の出世で夫婦に亀裂;男のプライドと育児のジレンマ;妻も夫も両立の壁;夫婦間の承認欲求の危うさ)
第2章 大黒柱と内助の功という虚像(居場所のない夫;アイデンティティを喪失する妻;仮面夫婦の化かし合い;夫婦像へのこだわりという盲点)
第3章 「恋人夫婦」の憂うつ(いつまでも恋愛気分の嘘;「子なし」の後悔;子どものいない夫婦の脆さ)
第4章 羽ばたく妻と立ちすくむ夫(後ろ向きな「孤立」夫;明日に向かう「躍動」妻;別れを選び、再出発;後半生に夫婦で明暗)
第5章 「幻想」を超えて(家族の変容と夫婦の不安定化;さまよい、孤立する夫;憤り、活動的な妻;人生100年時代の夫婦リストラ)

著者等紹介

奥田祥子[オクダショウコ]
近畿大学教授、ジャーナリスト。博士(政策・メディア)。元新聞記者。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。専門は医療社会学、労働・福祉政策、メディア論、ジェンダー。2000年代初頭、男性の非婚化の深層に迫った「結婚できない男たち」を雑誌に発表し、話題を呼ぶ。日本文藝家協会会員。専門社会調査士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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香菜子(かなこ・Kanako)

45
夫婦幻想。奥田祥子先生の著書。夫婦関係に限らず友人関係や全ての人間関係は他の誰かから強制されて続けるものではない。自分が快適で心地良いなら関係を続ければ良いし、自分が不快で嫌だと思うなら関係を続けなければ良いだけ。無理して続けても自分も相手も不幸になるだけ。2019/08/12

キク

39
高校で寮生活だった。200人の1年生は体育館みたいな100人部屋2室で暮らす。2、3年は4人部屋に入るけど、同居人は自分達で4人連名で申請する。4人で組めなかった場合、学年の嫌われ者3人の部屋に強制的に放り込まれる事になるので、なかなかの人間ドラマが展開される。 3年時に部屋替えが出来るけど、進学校の3年だと友情だけでは部屋が組めなくて6割くらいの部屋が再編される。なんかお見合いと結婚と離婚みたいだった。他人と同じ部屋で暮らすことは地獄に繋がる可能性が有ると高校で学べたのは、その後の人生にとっては良かった2021/02/11

よしたけ

30
様々な夫婦への取材を通じ在り方を探る。現代は、女性社会進出や思想多様化により夫婦が分断されやすい。配偶者に期待する愛情期待水準が上昇したからと分析。戦後は豊かになることが家族目標で、愛情・コミュニケーションが希薄でも、互いに役割を果たすことで満足できた。他方、現代では基本的欲求は満たされ、お互いを深く満たしあわなければならない。さまよい・逃避・孤立する夫と、憤り・積極的・活動的な妻が増加。コミュ力や人的ネットワークを蓄える妻に比べ、職場以外での社会参加や人間関係に乏しい夫が老後は苦労しがち。2020/11/15

Yuichiro Komiya

15
いろいろなケースの夫婦を長期間取材してどのようになったかを報告している。記載されている夫婦は、夫婦共働きでも役割分担でも、子供がいてもいなくても、大抵後々問題を抱えていて、そういうケースだけ選んでいるのかもしれないと思ってしまう。昔と違ってSNSやスマホ、ゲーム、AIなど様々な家族間コミュニケーションのリスクを高める要因があり、結婚後死ぬまで幸せに暮らすのが難しい時代になってると思う。2019/10/26

まゆまゆ

13
夫は仕事、妻は家庭という性別役割分業から、男女とも仕事と家庭を両立させる新たな時代へ……といわれてしばらく経つが、本音の部分では未だに旧来の規範意識に囚われて男女とも夫婦の理想像をお互いに押しつけあっているのでは……として夫婦の経年を追ったルポルタージュ。時間とともに相手と向き合わない状況が増え、行き違いがうまれていく様子が読み取れるけど、それが互いに理想を追い求めた結果、なのかなぁ……夫婦とも折り合いをつけてお互いに精神的自立を目指すのはその通りなんだろうけど。2019/09/04

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