出版社内容情報
自由化と規制のせめぎ合いで展開されたきた人類史。航空界も技術主導の世界ながら、いまや自由化が常識となった。航空史に、現代世界の自由化への趨勢を見る。
内容説明
戦後、欧米主導の枠組みで発展してきた航空の世界は、国防上の必要による航空の制限が時代遅れとなり、航空技術の発展に伴って20世紀末には自由化へと向かうことになった。コードシェアやアライアンスの普及、LCCの登場、運賃の多様化で運航が柔軟になり、国々が地域として一体化し多国間での航空の自由化が目指されるようになっていくなか、世界の空が行きつく先には何が待っているのだろうか。航空の発展史をひもときつつ、エアラインの世界から地球の将来を展望する。
目次
1 航空現代史―世界の枠組みと航空協定の変遷から(混乱と荒廃の世界に秩序を打ち立てる―再建の時代;自主性を確立する―航空会社の時代;国際航空を航空協定の変遷からみる;自由を追求する―自由化の時代)
2 世界の再構築―航空が未来を変える(新たな世界の模索―地域の事例から;アメリカが自由を普及させる;ヨーロッパのための自由;アジア・太平洋地域のその後;航空の近未来)
著者等紹介
柴田伊冊[シバタイサク]
1957年新潟県長岡市生まれ。明治大学大学院法学研究科修了(修士)、千葉大学大学院社会文化科学研究科修了(学術博士)。1981年から2015年まで空港勤務。この間、日本大学法学部比較法研究所研究員、東京成徳大学人文学部非常勤講師(国際航空論担当)を兼務。専門は国際公法で、空港勤務では航空機事故対応、運用管理、法令審査などを歴任。現在、日本空法学会会員、韓国航空宇宙法学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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