ちくま新書<br> 学力幻想

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ちくま新書
学力幻想

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067197
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0237

出版社内容情報

日本の教育はなぜ失敗をくり返すのか。その背景には、子ども中心主義とポピュリズムの罠がある。学力をめぐる誤った思い込みを抉り出し、教育再生への道筋を示す。

内容説明

「ゆとり教育」は学力の低下や格差を招いたとして多くの批判にさらされた。だが歴史的に見れば、そうした教育政策の揺り戻しは、幾度となく繰り返されてきたお決まりの対立図式にすぎない。このような構図の背景にあるのが、私たちの学力なるものへの過剰なとらわれであり、「子ども中心主義」と「ポピュリズム」という二つの罠である。本書は、教育論議を呪縛する「学力幻想」を、その思想的背景を掘り下げることで相対化し、教育問題への新しいアプローチを提示する試みである。

目次

序章 いま、なぜ「学力幻想」か?
第1章 学力問題をめぐる二つの罠―子ども中心主義の罠とポピュリズムの罠
第2章 子ども中心主義の罠―教えるということの公共性
第3章 ポピュリズムの罠―「みんなできる」という幻想
第4章 学力問題が再び政治化する
第5章 政治化する学力問題の最前線―一人の子どもも落ちこぼれさせない法律
第6章 学力幻想を超えて―カリキュラム・イノベーションの方へ

著者等紹介

小玉重夫[コダマシゲオ]
1960年生まれ。東京大学法学部政治コース卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。慶應義塾大学教職課程センター助教授、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授などを経て、現在、東京大学大学院教育学研究科教授。専門は、教育哲学、アメリカ教育思想、戦後日本の教育思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

32
すでに人口に膾炙した「ゆとり教育批判」について、社会構造や政治体制の改革といった論点を整理せず、単純な学力低下問題に矮小化してしまったと分析する。学力の問題を考える上で知らず知らずのうちに陥っている2つの罠、「子ども中心主義」と「ポピュリズム」を挙げる。序章を読んでなんだか面白そうだな〜と思ったのだが、2章以降はちと難解。ちくま新書って、本当にこういうパターンが多い。編集者は最後までグリップしようよ笑。2018/09/18

ステビア

25
なんだかなぁ感が強い。割と平凡な結論のためにここまでよくわからん理屈をこねなきゃ駄目なのだろうか。2022/03/30

チェ・ブンブン

20
貧富の差を無くす人を図る方法として、「学力」が登場。しかし勉強の出来る人、出来ない人で再び貧富の差が生まれてしまう。また、生徒主体の学校運営勉強が果たしてよいのか。出来る人はドンドン伸びるが、出来ない人はドンドン下がる。教育のハイレベルなジレンマを突きつけられました。自分はやればできる人、自分で言うのも恥ずかしいがバカから優秀になった人だけに、根性論を人に押し付けることがたまにあるが、それは間違いだと気づかされました。余談だが、「ハンナ・アーレント」めっちゃ面白いらしい。今年度「キネジュンベスト10」入?2013/12/25

きいち

16
幻想とされるのは「教育は主役の子供を中心に考えなければ!」「みんなやればできる子」という、一瞬だれも拒否できない考え方。確かにこの二つ、教え方や家庭にのみ目を向けさせ、社会構造の問題を覆い隠す。◇ではなぜ、学力をめぐる議論がこうも噛み合わない?そうか、そもそも、学力の定義自体が環境変化によって揺れ動くことを前提とする人(今優先すべきは創造性!)と、そうじゃない人(学生が分数を分からない!)の間の議論だからだ、と気づく。ここでも特効薬はない。学力がどうあるべきか、皆の合意の形成に向けた現場での実践あるのみ。2013/07/15

魚京童!

15
何がいいたいのかわからんかった。幻想だよね。教育ってなんなんだろうね。啓蒙教化なのかな。蒙を啓き、化かすのを教えればいいのかな。誰かに教えようと思うこと自体が傲慢だよね。勝手に学ぶし、真剣に生きてる人は見てればわかる。生きてない人からは離れるに限る。逃げられないときに人間は悩むのだ。2019/10/27

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