出版社内容情報
【本書の読みどころ】
・リーマン・ショックを言い当て、今、世界が最も注目する経済学者ルービニが、金融危機が常に起こりうる経済の現実であることを明示し、なぜ、リーマン・ショックを予測することができたのか、その経済理論をはじめて明かす。
・「百年に一度」と言われたリーマン・ショックの全容と総括を、これまでにないスケールと視野で解説する。
・今後の世界経済の展望を明確に示し、危機を防ぐためにできうる、処方箋についても提言している。
・日本の将来についても詳細な分析を試みており、その内容は金融業界のみならず、あらゆるビジネスパーソンにとって、今後のビジネスを考える上での慧眼となる。
今回の金融危機によって、これからの時代は「大いなる安定」よりも「大いなる不安定」と呼ばれるべきものになることが明らかになった。資産のバブルとバストはこれまでよりも頻繁に発生するだろう。かつては一世紀に一度か二度だけだと考えられていた危機が、もっと頻繁に世界経済を襲う可能性もある。黒い白鳥(ブラック・スワン)は、白い白鳥になりうる。 ―本文より―
【本書の目次】
はじめに
第一章 白い白鳥
第二章 経済危機と経済学者
第三章 プレート・テクトニクス
第四章 崩壊
第五章 世界大流行
第六章 最後の拠り所
第七章 財政支出の増額と減税
第八章 金融改革の第一歩
第九章 抜本的な改革案
第十章 活断層
結 論 八十年ぶりの改革へ
展 望 大いなる不安定
内容説明
金融危機はブラック・スワンではない。リーマンショックを言い当て、いま世界で最も注目される経済学者ルービニ初の邦訳。
目次
白い白鳥
経済危機と経済学者
プレート・テクトニクス
崩壊
世界大流行
最後の拠り所
財政支出の増額と減税
金融改革の第一歩
抜本的な改革案
活断層
八十年ぶりの改革へ
大いなる不安定
著者等紹介
ルービニ,ヌリエル[ルービニ,ヌリエル][Roubini,Nouriel]
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。世界経済の動向分析やコンサルティングを行うルービニ・グローバル・エコノミクス社会長のほか、全米経済研究所、経済政策研究センターのリサーチ・フェローも務める。1959年イスタンブール生まれ。1962年から1983年までイタリアに居住。1982年ミラノのバッコーニ大学卒業。1988年にハーバード大学で経済学博士号を取得後、1995年までイェール大学経済学部で教鞭をとる
ミーム,スティーブン[ミーム,スティーブン][Mihm,Stephen]
ジョージア大学歴史学部准教授。1968年生まれ。1991年ハーバーフォード・カレッジ卒業、2003年ニューヨーク大学でアメリカ史の博士号を取得。2004年からジョージア大学で教鞭をとる。19世紀アメリカの経済・文化史を専門とし、とくに通貨や通貨偽造、銀行業務、金融投資の歴史に関心をもつ。1999年からニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙などに歴史、科学、技術、ビジネス関係の論説を執筆
山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
1949年横浜市生まれ。東京大学経済学部中退。翻訳家
北川知子[キタガワトモコ]
滋賀県生まれ。奈良女子大学大学院修士課程(社会学専攻)修了。国立国会図書館勤務を経て、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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脳疣沼
takao
Masakazu Nakamura
川原 健太郎
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