内容説明
トリカブトのようなよく知られたものだけではなく、じつは多くの植物が毒をもつ。例えばジャガイモは芽のみならず、未熟な状態や緑化した状態で毒をもち、毎年食中毒被害がおきる。それらは、芽や、成長に必要な部分を食べられないための植物のしたたかな生存戦略だった。過去10年の食中毒被害データを中心に、生き残るために植物がつくり出す様々な毒と特徴を紹介。また、古より植物の毒を薬に転じてきた人間の知恵と最新の医学情報まで、有毒植物と人間の関わりを楽しく解説。
目次
第1章 注意!有毒物質をもつ身近な植物(植物の毒による食中毒事故の患者数ナンバーワンはジャガイモ;ニラとそっくりなスイセンに要注意 ほか)
第2章 人間以外の生き物に毒になる物質(ジョチュウギクがつくる物質;クスノキがつくる物質 ほか)
第3章 毒が薬にも!植物から生まれたお薬(スイセンの毒は、認知症を防ぐのに役立つか?;イヌサフランが生んだお薬 ほか)
第4章 上手に摂ると役に立ってくれる植物たち(100歳長寿を支えるヘマトコッカス;長寿にもダイエットにも良いコーヒー ほか)
第5章 薬の効果を無効にしてしまう植物(薬の効果を消すグレープフルーツ;納豆のビタミンKにはご用心 ほか)
第6章 長寿と植物―ガン、認知症と植物の話(ダイズ;ニンニク ほか)
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
1947年京都府生まれ。農学博士。京都大学農学部博士課程修了。米国スミソニアン研究所博士研究員などを経て、甲南大学特別客員教授・名誉教授。専門は植物生理学
丹治邦和[タンジクニカズ]
1969年京都府生まれ。神戸大学農学部卒業。東京大学農学系研究科修士課程修了。弘前大学医学部脳神経疾患研究施設神経病理部門助手、米国テキサス大学内科学教室博士研究員、米国MDアンダーソンがんセンター博士研究員を経て、弘前大学大学院医学系研究科脳神経病理学講座助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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