内容説明
卵の賞味期限は通常、産卵日から3週間だが、実は冬場なら57日間は生食可。卵に限らず、ほとんどの食品の賞味期限は実際より2割以上短く設定されている。だが消費者の多くは期限を1日でも過ぎた食品は捨て、店では棚の奥の期限が先の商品を選ぶ。小売店も期限よりかなり前に商品を撤去。その結果、日本は、まだ食べられる食品を大量に廃棄する「食品ロス」大国となっている。しかも消費者は知らずに廃棄のコストを負担させられている。食品をめぐる、この「もったいない」構造に初めてメスを入れた衝撃の書!
目次
第1章 賞味期限のウソ(卵は冬場57日間、生で食べられる;ほとんどの賞味期限は2割以上短く設定されている ほか)
第2章 「これ食べられる?」を自分で判断する8つのポイント(免疫力の弱い人、健康状態が優れないとき、は要注意;すべての食品を怖がる必要はない ほか)
第3章 捨てるコストはあなたが払っている(なぜ食料不足の被災地で捨てられる食品があるのか;コンビニがスーパーより高いのは「捨てる前提」だから ほか)
第4章 あなたは、あなたが「買うもの」でできている(「買う」とは、企業と商品に「投票する」行為;「よい自分」「よい社会」を創る買い方チェックリスト ほか)
第5章 食べ物をシェアする生き方(大手スーパーの売れ残り食品廃棄を禁止したフランス;「おそなえもの」をシェアする「おてらおやつクラブ」 ほか)
著者等紹介
井出留美[イデルミ]
食品ロス問題専門家、消費生活アドバイザー。博士(栄養学女子栄養大学大学院)、修士(農学東京大学大学院)。女子栄養大学・石巻専修大学非常勤講師。日本ケロッグで広報室長と社会貢献業務を兼任し、東日本大震災の折には食料支援に従事する。その際、大量の食料廃棄に憤りを覚え、自らの誕生日であり、人生の転機ともなった3・11を冠した(株)office3.11を設立。日本初のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンの広報を委託され、同団体をPRアワードグランプリのソーシャル・コミュニケーション部門最優秀賞や食品産業もったいない大賞食料産業局長賞受賞へと導く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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