内容説明
現代社会を支える先端科学技術は、思われているほど難しいものでなく、優しいものであり、身の回りの自然の中には至るところにそれに繋がる様々な芽がある。これを考えることがまた楽しいものであり、一寸見方を変えると非常に面白い世界の中にいることが分かることを、身の周りのことを題材として取り上げ、短く、平易に記述している。
目次
大きく変わる照明(1)白熱電球が消える
大きく変わる照明(2)LEDと有機EL
ディスプレイ(1)主役の交代 ブラウン管から液晶ディスプレイ
ディスプレイ(2)薄くて、鮮やかで高速な有機ELディスプレイ
ディスプレイ(3)ネオンサインとプラズマディスプレイ
自然に調和する究極のエネルギー源 太陽電池(1)シリコン太陽電池
自然に調和する究極のエネルギー源 太陽電池(2)植物の光合成に学ぶ新しい原理の太陽電池‥有機太陽電池、色素増感型太陽電池
身の回りの自然の美しさ、不思議と先端科学技術(1)玉虫、オパールの美しさとナノテクノロジー
身の回りの自然の美しさ、不思議と先端科学技術(2)孔雀など鳥の美しさ、不思議とナノテクノロジー
身の回りの自然の美しさ、不思議と先端科学技術(3)自然が秘めるナノ構造の凄さ〔ほか〕
著者等紹介
吉野勝美[ヨシノカツミ]
工学博士。昭和16年12月10日島根県生まれ玉湯小学校、玉湯中学校、松江高等学校を経て、昭和35年大阪大学工学部電気工学科入学、昭和39年同卒業。昭和41年大阪大学大学院修士課程修了、昭和44年同博士課程修了。昭和44年大阪大学工学部助手、昭和47年同講師、昭和53年同助教授、昭和63年大阪大学工学部電子工学科教授。平成10年大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻教授に配置換。昭和49年~50年ベルリン、ハーン・マイトナー原子核研究所客員研究員。平成8年~12年東北大学大学院工学研究科電子工学専攻教授併任。平成17年大阪大学定年退職、大阪大学名誉教授、長崎総合科学大学教授、島根大学客員教授、産業技術センター顧問、平成19年度島根県産業技術センター所長。応用物理学会賞、大阪科学賞、電気学会業績賞、日本液晶学会業績賞、高分子学会高分子科学功績賞、電子情報通信学会フェロー、IEEEフェロー、応用物理学会フェロー、電気学会フェローなど受賞。元電気学会副会長、元日本液晶学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。