明治裏面史〈上巻〉

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明治裏面史〈上巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 201p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336056429
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

黎明期日本。大久保利通、伊藤博文、西郷隆盛等等がまだ歴史上の人物ではなく、生々しい記憶が残っていた時代に書かれた迫真の伝記。

二十世紀の前半に大活躍した講釈師・伊藤痴遊が、黎明期日本政治の裏側を人物中心にもの語る。大久保利通、伊藤博文、西郷隆盛、乃木希典等等がまだ歴史上の人物でなく、記憶に新しい時代の描写ならではの迫力が胸を撃つ。
日本の歴史を知らぬ青年が多いようだ。……その人の思想はどんなふうになるか懸念に堪えない。
そこで私は維新前後から明治にかけての歴史を、人物本位で書くように努力して、順序を追って纏めた。殊に、
たいがいの人は口にださないようなことまで相当に曝け出してある。(著者序文より)



一、徳川幕府の覆滅
 1、鳥羽伏見の戦い
 2、幕府軍の圧倒的優位
 3、家康の秘密の遺書──水戸家は勤王を唱えよ
 4、慶喜の極刑処分と西郷の決断

二、遷都の建議
 1、明治の改元と東京への遷都
 2、遷都の率先提唱者──江藤新平

三、明治政府の樹立
 1、五カ条の御誓文──王政復古の真の趣意
 2、五カ条の御誓文の草稿
 3、新政府の官制と薩・長・土・肥

四、賀陽宮の陰謀
 1、勝海舟の軍艦引き渡しのかけひき
 2、江戸市中の荒廃と、起死回生の遷都論
 3、賀陽宮の遷都反対策
 4、賀陽宮の処分

五、江藤、井上、予算問題の大衝突
 1、明治五年の国家予算論争
 2、江藤司法卿の巨額予算
 3、江藤新平の意見書
 4、大隈重信の解決策

六、山県有朋と山城屋事件
 1、奇兵隊の仲間
 2、陸軍の御用達になりたいのだ
 3、山城屋和助の大きな目標
 4、陸軍の遊金五十万円の融資
 5、生糸での大損と追加融資
 6、長州派と薩派
 7、パリからの電報
 8、桐野利秋の厳しい質問
 9、司法卿江藤新平の登場
 10、山城屋和助の切腹

七、長州藩と三谷三九郎
 1、維新の動乱と為替御用達
 2、三谷三九郎を救う三人の軍事探偵
 3、三谷家の再興
 4、三井への肩入れ

八、明治初年の暗殺三件
 1、横井小楠、大村益次郎、広沢兵助の暗殺
 2、横井小楠が守旧派から嫌われた理由
 3、明治二年一月、横井小楠の死
 4、片田舎の無愛想な蘭学医者──村田良安
 5、宇和島城主伊達宗城の知遇を得る
 6、幕府の蕃書取調所の頭から毛利家へ
 7、彰義隊との戦いに指揮をとる
 8、大村の国民皆兵案と守旧派の抵抗
 9、幕末における広沢兵助の活躍
 10、広沢参議の勢威と謎の暗殺

九、雲井龍雄の陰謀
 1、雲井龍雄──明治初年米沢藩の奇傑
 2、江戸で安井息軒塾に学ぶ
 3、帰郷報告と京都行き
 4、龍雄の薩長離間策
 5、羽倉の大奮戦で逃げのびる
 6、思いがけぬ米沢藩の降伏
 7、藩校「興譲館」の講師となる
 8、密談場所──船宿稲屋
 9、集議院の寄宿舎になる
 10、新政府樹立計画──幹部五十名と連判状三千名
 11、雲井龍雄を上杉藩邸に軟禁
 12、米沢の座敷牢から東京へ護送される

十、廃藩置県の断行
 1、西郷隆盛の最初の辞職
 2、隆盛の復職条件
 3、廃藩置県の難問
 4、西郷の決断と廃藩置県の断行

【著者紹介】
一八六七─一九三八年。明治、大正、昭和最大の風刺家。ジャーナリスト、衆議院議員。

内容説明

二十世紀前半に大活躍した風刺家・伊藤痴遊が、黎明期日本政治の裏側を人物中心に物語る。大久保利通、伊藤博文、江藤新平、西郷隆盛、乃木希典等等。志士たちがまだ歴史上の人物ではなく、記憶に新しかった時代に書かれたものならではの迫力が胸を撃つ。

目次

1 徳川幕府の覆滅
2 遷都の建議
3 明治政府の樹立
4 賀陽宮の陰謀
5 江藤新平と井上馨―予算問題の大衝突
6 山県有朋と山城屋事件
7 長州藩と三谷三九郎
8 明治初年の暗殺三件
9 雲井龍雄の陰謀
10 廃藩置県の断行
11 尾去沢銅山の強奪
12 岩倉の洋行と留守内閣

著者等紹介

伊藤痴遊[イトウチユウ]
1867(慶応3)年4月24日神奈川県生まれ。明治、大正、昭和初期に活躍した日本の講釈師、政治家、ジャーナリスト。政治講談を語った。号は双木舎痴遊。自由党員。講釈師のかたわらで政治活動を続け、衆議院議員に二回当選したほか、東京市会議員なども務めた。1938(昭和13)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Galilei

4
初版は大正13年、本書にあるように怪物・山県有朋の死で維新の長州閥の勢力が衰退した時期に、明治政府にとって、まるで文春砲のような暴露本である。△興味深いのは「山城屋事件」の真相。長州の悪友、山形と山城屋は元より、山城屋の身代を喰らった、たかり放題の長州下人。下巻を読むとより鮮明で、維新の朋友を讒言で追い落とした、いい加減三昧が政権に昇りつめ、真摯で実直な江藤新平や前原一誠など有能者が謀略で斬首という構図を、大正デモクラシーが衰退し、軍国化へ進む狭間に暴いたのは、あっぱれという他ない。

gatta blu

3
昭和14年に発行された原著『隠れたる事実 明治裏面史』の再編。著者がジャーナリストゆえか講釈師ゆえか、視点がとても面白い。推量や多少の脚色はあるのかもしれないが、私の知識では判別できないものの、とても刺激的な本だった。表舞台で物語の主要人物にはなることはない、または少ない人物の活躍なりが知ることができた。「尾去沢銅山事件」についてはとても興味深かった。また、岩倉大使ご一行が条約改正の下見のために渡米(洋行)した一連の話は面白かった。2014/03/03

rbyawa

1
e217、著者紹介を見ていたら「近所に渋沢栄一のいとこが住んでいた」とあってその後その縁で自由党入り、となっていて、そのわりにはこの客観的な態度どういうことだよww と一頻り。ただよく考えてみたらここに出てきたのは薩長の争いであって、幕末からの顛末であって、そこまでしがらみがないのも当然か。あくまで外側から見た視点ではあるが立場が立場なので語り口調は簡潔、井上馨の横領、山県有朋の商人への陸軍資金融資(と焦げ付け)、江藤新平…はなにもしてないよね? しかし資金がないのに作れってのはちょっと感心はしないかな。2014/08/05

0
伊藤痴遊の語り口はやはり面白いと思う。内容はかなり踏み込んだ部分があるにも拘らず、読み物的に入って来る。2020/01/27

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