内容説明
仏教やキリスト教、イスラームといった救済宗教が、影響力を失いつつある。社会が個人化するなか、宗教もまた私事化が進む一方で、精神世界への関心が高まっている。3.11後の日本社会で、変容する現代宗教はどこへ向かおうとしているのか。
目次
第1章 世俗化と新しいスピリチュアリティ(伝統宗教の後退と世俗化論;宗教の私事化と新しいスピリチュアリティ;新しいスピリチュアリティの興隆;再聖化と公共空間)
第2章 霊的世界観と共同性―飯田史彦論(新しいスピリチュアリティと共同行為;「生まれ変わりの科学」の広まり;霊的世界観と合理性の両立;自分らしく生きる学びの生涯;新しいスピリチュアリティの個人主義と共同性)
第3章 新しいスピリチュアリティと平和(平和主義のスピリチュアリティ;スピリチュアリティと社会変革の統合?;新しいスピリチュアリティと新自由主義は親和的か?;エンパワメントとスピリチュアリティ)
第4章 救済からスピリチュアリティへ(現代人の世界観の変化;宗教とスピリチュアリティ;現代人と救済宗教;救済宗教のゆくえ;新しいスピリチュアリティのゆくえ)
第5章 日本仏教の公共性の回復(戦後からオウム真理教事件まで;教団の機能の転換;グローバル化と宗教多元化時代の教団;原発によらない生き方を求めて)
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年、東京都生まれ。東京大学文学部・同大学院人文社会系研究科教授。(財)国際宗教研究所長。専攻は近代日本宗教史、宗教理論研究、比較宗教運動論、死生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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