出版社内容情報
野口恵子[ノグチ ケイコ]
内容説明
町を歩けば誤用に当たり、店に入れば誤用が出迎え、電車に乗れば誤用も乗ってくる。現代日本語の口語の「正誤」とは?職場で、ビジネスで、目上の人に対して…「正しく使う」ためのトレーニング。3つのテーマから学ぶ・理解する。
目次
第1章 語彙・意味編(正しいのはどっち?;不自然な名詞化;間違い探し;「ほぼほぼ」「いまいま」?!―造語・畳語・略語;「感・性・的」接尾語)
第2章 表記・文法編(もらって無い?;送り仮名の話し?話?;古風な?若者たち「先生がおっしゃります」;「先生、窓を開けてもらっていいですか」…窓を開けるのは誰?;「ら抜き」返上?「れ足す」?)
第3章 敬語編(「くださる」と「いただく」;「~ください」の誤用三種;大好きなのに間違いだらけの「いただく」;「を」が好きな人々;何様?失礼な「敬誤」;身内を立てるな!;敬語がもたらす「負のエナジー」)
著者等紹介
野口恵子[ノグチケイコ]
1952年愛知県生まれ、東京育ち。日本語・フランス語教師。青山学院大学文学部フランス文学科卒業後、パリ第八大学に留学。放送大学「人間の探究」専攻卒、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。フランス語通訳ガイドを経て、’90年より大学非常勤講師。文教大学、東京富士大学、国立看護大学校で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
66
”ほぼほぼ”て、初めて聞いたときは、なるほど同じ語を重ねて強調するのか、インドネシア語みたいだね、と感慨深かった。 そういうの、間違いです、という本なんですが、乱れた日本語たちの、なんと生き生きしていることか。2023/03/14
rosetta
30
自分も「ほぼほぼ」と言う言い方に違和感を感じる者なので、何時から使われ始めたとかそういう解説が聞けるのかと思ったら、解説というより筆者の感想。書いた人は言語学者ではなく、通訳やガイド、日本語教師だったらしく、それなりに言葉に関わってきてはいるが、言語その物の専門家という訳ではない。今回この本を書くにあたり改めて調べたと言う感じです。クイズ形式で何十問もあるけれど、問題数が多い分それぞれの説明が短いし同じ内容の繰り返しも多い。期待した内容の本ではなかった。2023/10/31
ふろんた
14
やっべ、自分の日本語全然違ってんじゃん、まじやばい。確かに「ほぼほぼ」の意味ってみんなどう使ってるんだろう。ほぼが10のうちの9とすると、ほぼほぼは残りの1のうちの9なので100の99なのか、9のうちの9で100分の81なのか。2017/05/23
ヒラP@ehon.gohon
11
始めは軽い気持ちで読んでいたのに、だんだんひきつってきて、しまいには自分の国語力に自信がなくなりました。私も誤文症に感染していました。2018/01/29
さとも
10
タイトルに惹かれて読みました。クイズ形式になっているので考えながら読めます。「ほぼほぼ」って気付かないうちに使ってたなぁ。「いただく」の誤用は私も気になってました。誤用が認知されて使われることもあるけど、たまにこういった本を読んで言葉に気をつけたいですね。2017/08/24